びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

アポリネール詩集 改版

ギヨーム・アポリネール著
堀口大學訳
の『アポリネール詩集 改版』を読んだ。

面白かった。
つーか、堪能した。
アポリネールが、とゆーよりも、やっぱ、堀口大學が素晴らしい。

死んだギヨーム・アポリネールよ
カイゼルが始めたあの戦争が殺した
百万の人間の中で
私の愛惜はお前の上にあつまる

お前は新美学の探検者であった
お前は新芸術の金色(こんじき)のアポロであった
お前は先駆の詩人であった
お前は芸術の新アメリカの発見者であった
お前の詩(うた)は「種子(たね)のように蒔かれた」
お前は魔法使であった
お前のペンの先から
鳩が出た 月が出た
そして戦線の或る夕
お前の頭蓋から
糸のような細い血が
一筋長く流れた

アポロの金の頭蓋に
鉛の弾丸が命中したのであった
それが原因(もと)でお前は死んだのだ
一九一八年十一月九日
それは新芸術の喪であった
それは私の心の喪であった

それから一年たった
今日は一九一九年十一月九日だ
そしてなおもなつかしく私はお前を思い出す
お前を思うことは有難い
お前は涸れることのない詩(うた)の泉だ
お前は芽を出す種子(たね)だ
お前が死んでから一年たった
今日は一日お前を思い
お前の詩集『カリグラム』を読んで暮らそう


これは、堀口大學がアポリネールを偲んで書いた詩だ。
アポリネールへの思いが伝わって来る。
ちなみに、アポリネールの本名は、ウィルヘルム・アポリナリス・コストロウィッキーとゆーらしい。
こんな名前だったら、きっと覚えらんなかったと思う。
「たしか…なんとかウィッキーとかゆう名前のヤツ!」とか。
それと、表紙の絵だが…
だっっっせぇ~~なー!!
こんな、『山藤章二の似顔絵塾』みてーな絵を使いやがって!
こんなんだったら、写真でも入れといた方が、はるかにマシだろ~?
と思ってたら、ナント!描いたのはピカソだった!!
もちろん、あの、パブロ・ピカソだ。
いや~、マジでビックリしたぜー。
しかも…
裏表紙には、アポリネールの写真が載ってて、
コレが、超ソックリなのだ!!
表紙のヘンテコな似顔絵に!!
超・笑えるぜぇ~!!
さすが~。
やるじゃねーか、ピカソ!!

「時間」の二十日鼠 君ら美しい日日(にちにち)よ
君らは少しずつ僕の生命(いのち)を噛(かじ)っている
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アポリネール詩集

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by inugami_kyousuke | 2009-10-10 09:55 | 文学