びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

ねこぢるだんご

『ねこぢるだんご』を読んだ。

なっ、なんと!
こないだ読んだ『ねこ神さま』よりも、残虐テイストがはるかにパワーアップしてやがるじゃね~かよ!!
とは言っても…
具体的に、他のマンガと比べて、この作品の描写が過激とゆー意味ではない。
もっと過激な作品なんか、いくらでもある。
要は、「描き方」とゆーか…
「対比」とゆーか、「バランス感覚」なのだ。

にゃーことにゃっ太とゆー可愛い(けど無表情な)仔猫のキャラクターが、残虐な出来事に出会うワケだが、
あくまでも、常に彼らの役割りは「傍観者」であり、彼ら自身が傷つくコトはけっしてない。
ただ無表情に、凄惨きわまる事件を見守るだけだ。
そしてソレを、彼らは素直に現実として受け入れる。
ただ一言、「ああ…死んじゃたにゃー」とか、つぶやきながら。

よーするに、この一連の作品で行なわれているコトは何か?とゆーと…
すなわち「臭いモノにはフタをしろ」の逆の行為なのだ。
世の中の醜い部分のフタを、片っ端から引っ剥がしてるワケだ。
「ねこぢるとゆー作家の存在意義は、この一点に尽きる」と言っても過言ではない。

にゃーこやにゃっ太の無表情な瞳は、世の無常を映し出す。
まるで「死生眼」のよーだ。
解脱した聖者のそれのよーにさえ見える。

ただ…
こーした「醜悪な現実」は、たしかにその通りなんだが…
正しいんだが…
ハッキリ言って、そんなこたー誰でも知ってるのだ。
ねこぢるは、ひたすら汚いもののフタを開けまくってるだけで、その先の作業を全く行なっていない。
言わば、ねこぢるとゆー作家は、「告発者」に徹しているのだ。
言いっ放し、投げっ放し、広げっ放し…なのだ。
ホントは、この先を描くべきだし、読みたいのだが…
「問題は提起したにゃー。あとは自分で考えるにゃ~」ってコトらしい。
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ねこぢるだんご

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by inugami_kyousuke | 2010-02-20 09:47 | コミック