びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

高丘親王航海記

澁澤龍彦著『高丘親王航海記』を読んだ。

コレは、澁澤翁、唯一の長編小説だ。
感慨深く読んだ。
いわゆる貴種流離譚で…
安展、円覚、そして秋丸とゆー3人の従者を連れ、高丘親王が一路、天竺をめざす話。
『西遊記』や『水戸黄門』にも通ずるモノがある。

親王は67歳なのだが、
要所要所で、みずみずしい幼少時の思い出がフラッシュバックして来る。
それが、ミョ~にエロティックなのだ。
父親の愛人である薬子との甘美で鮮烈な記憶。
薬子は、すでに鬼籍に入って久しい。
しかし、だからこそ…
親王にとって、薬子は生涯、「永遠の女性」であり、憧れであったのかも知れない。
そして、この奇妙な旅において、幾度となく、親王は薬子に出会うコトとなる。

秋丸は、男になったり女になったり、
揚げ句の果てに、2人になったりする。
迦陵頻伽(かりょうびんが)とゆー「顔は女で、からだは鳥」とゆー妖怪が出て来るが…
ハルピュイア(ハーピー)とか、セイレーンみてーだけど、迦陵頻伽っつーのは、初めて聞いたぜー。

みーこ、みーこ、みーこ………


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高丘親王航海記

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by inugami_kyousuke | 2010-05-09 01:06 | 文学