びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

オッド・トーマスの霊感

ディーン・クーンツ著、『オッド・トーマスの霊感』を読んだ。

「オッド・トーマス・シリーズ」の1作目。
クーンツにしては珍しく、シリーズものだ。
しかも、巷では「最高傑作」などと呼ばれているので、「んじゃ、久々にクーンツでも読んでみっか~?」と思って読むコトにした。

妻「そんなに面白いの~、それ?」
俺「いや、それが……!もー9割方、読み終わってるんだが、いまいちなんだよな~。もちろん、“腐ってもクーンツ”だから、けっしてつまらなくはねーんだけどさー。最高傑作ってほどじゃねーんだよな~」
妻「ダマされた?」
俺「まだ残り50ページくらいあるからなー。この後、ビックリするくらい、面白くなるとか!?」
妻「はぁ…すでに、そーゆう奇跡を願ってる状態ってワケですかー?」
俺「だよな~。ここから逆転は、まずあり得ねーよなー。まず、99%、ないと思う…」

が、結局、ついに最後まで逆転はなかった。


カンタンにゆーと、
「死者が見える」とゆー霊感を持った青年オッド・トーマスの話。
よーするに、『ゴースト 天国からのささやき』と全く同じだ。
『ギフト』とか、『デッドゾーン』とかの系譜に連なる作品だ。
「悲劇的な運命を予知し、修正しようとする」とゆー意味合いでは、『ドニー・ダーコ』や『バタフライ・エフェクト』にも似ているかも知れねー。
ハッキリ言って、この系統の作品はいっっっくらでもゴロゴロしてるので、
敢えて今さら、御大クーンツがわざわざ書く必然性があるのか?はなはだ疑問だ。

半分ほど読んだ時点で、容易にラストは予想出来た。
「イヤだなー、違う結末にならねーかな~」と願いつつ読んだが、
多少のヒネリはあったものの、基本的には、そのまんま、予想通りのオチだった。
そのヒネリにしたって…
『アグリー・ベティ』とか、『グラップラー刃牙』とかでも使われてるし、そんなに特別目新しいモンでもねーし。

つまらねー作品ではない。
キャラクターも良く描き込まれてて、みんな、生き生きしてるし。
たぶん、クーンツ以外の作家がコレを書いていたのなら、充分、納得して読んだハズなのだ。
つまり、何が気にくわねーのか?とゆーと…
ハッキリ言って、「らしくねー」のだ。この作品は。
クーンツらしくねぇ~。
いつものクーンツじゃねぇ~。
ブッ飛んでねぇ~。
コレじゃ、フツーの作家と変わらねーじゃん!!て話なのだ。
この作品を「最高傑作」と言う人は、おそらく…いつものクーンツの作風をあまり高く評価してねー人なんだろう。
「パンク一筋だったミュージシャンが、ある日、たまたま企画もののポップスを歌ったら、バカ売れしちゃった」みたいな。
まぁ、クーンツが評価されるコト自体は喜ばしーけど、
ちょっとフクザツな心境だな~。

クーンツの構想では、このシリーズは6~7部作となる予定らしい。
ちなみに、物語のラストはすでに決まっているそーだ。
1)『オッド・トーマスの霊感』 原題『Odd Thomas』 (2003)
2)『オッド・トーマスの受難』 原題『Forever Odd』 (2005)
3)『オッド・トーマスの救済』 原題『Brother Odd』 (2006)
4)未訳             原題『Odd Hours』 (2008)
このペースで行けば、もーそろそろ5作目が刊行されてもおかしくねぇ~頃だ。
だとしたら、あと1~2巻で完結となる。
時間的には、あと2~4年てトコか?
せめて、ラストくれーは、でっかい花火をブチ上げてほしーモンだぜ~。
いつ映画化、ドラマ化されてもおかしくねーくらい、キャラクターや状況が丁寧に描き込まれてるんだが…
あまりにも『ゴースト 天国からのささやき』に似過ぎてんだよな~。
まぁ、『ゴースト』は打ち切りが決定したらしーから、可能性がないとは言わねーが。
あと…
蛇足だが、再三、「宿命」とゆー単語が出て来て、
原文がどーゆう表現なのかは知らねーが、前後の文脈からすると、「運命」の方が自然なんじゃねーか?と無性に気になった。
ま、別に、どーでもイイんだが。読めれば。

「兵役でまた会おう」
YOU ARE DESTINED TO BE TOGETHER FOREVER
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オッド・トーマスの霊感

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by inugami_kyousuke | 2010-05-22 09:03 | 文学