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犬神狂介の【狂人日記】

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ドラゴン太極拳

【90点】

●アレ?コレって…「太極拳」てタイトルになってるケド、たしか出てくるのは、「八極拳」じゃなかったっけ~?
ま、別に、いーけど…。
●面白ぇ~。
つーか、過去、俺が見た「カンフーもの」の中では、一番、面白かった。
最近の作品は、美しかったり、切なかったり…
ソレはソレで素晴らしい、とは思うけど、純粋に物語としては面白くねぇ~からなぁー…。
やっぱ、俺は「カンフーもの」は、こーゆうアタマをカラッポにして楽しめる作品が好きだなぁ~。
●でも、おそらく、スッゲ~古い。
香港が返還されて以来、こーゆうブッ飛んだ作品は見かけなくなった。
TVで見た。てか、劇場でもレンタルでも見たコトがねぇ~。随分、探したんだが…。
劇場未公開の可能性が高い。
●ラスボスの銀魔王が、めっちゃめちゃ強くて…
様々な工夫をしたり、修行を積んだりして倒そうとする話。
つまり、「カンフーもの」の定番…「復讐」テーマである。
彼等、復讐者の編み出す技の数々が…風太郎忍法帖…つーか、も~『巨人の星』の大リーグボールの世界。
現実には不可能だが、ストーリーの流れの中では、リアリティを感じてしまう…
よーするに、ホラ話なんだが、サイコーに面白く騙されてしまう類の、極めて純度の高いエンターテイメントだ。
●この作品を初めて見た時、俺がド肝を抜かれたのは、主人公が修行中に「白羊尼(はくように)」という人物がホンの一瞬だけ登場するのだが、日ごろ極悪非道の銀魔王が、このオバサマにだけは、頭を下げて、挨拶をするのである!
そして、オバサマは二度と出て来ない…。
言ってみれば、『マンハッタン・ラブストーリー』の「そして、突然現れたチャールズ」みたいなモンである。
思えば、この時感じた疑問の向こうに金庸という存在があったのである。
●この、銀魔王がよ~、戦いの前に、必ずザッザッって、足で地面に魔方陣みて~なもんを書くんだが…そして、「この中に入ったヤツは死ぬ!!」と予告するのが、カッコいいんだよな~!!
●ちなみに、演出はユエン・ウーピンだ。
ドラゴン太極拳_d0012442_2340382.jpg

by inugami_kyousuke | 2005-07-22 22:14