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犬神狂介の【狂人日記】

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ワンス・アポン・ア・タイム・イ ン・チャイナ/天地黎明

【81点】

●シリーズ1作目。
『ダニー・ザ・ドッグ』公開時のインタビューで、ジェット・リーが「キスシーンは初めて」と発言しているのを聞いて、すげービックリした。
他の作品はともかく、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズでは、フェイフォンはイーさんと相思相愛の仲だから、キスシーンの1つや2つくらいあったよーな気がしていたのだ。
…ってコトは、イーさんとフェイフォンは完全なプラトニックだったんだ~!と、今更ながら感心する。
不要だと感じる人も多いよーだが、この、イーさんとの純愛のエピソードこそが、この作品に深みを与え、単なる「アクション映画」以上の物にしている事は、間違いない。
フェイフォンという人物は、あまりにも強すぎて、そのまま描いたら、おそらく殺伐とした映画になってしまっただろう。
イーさんが、たまにイタズラっ子のよーな表情をして、影絵のイマジネーションの世界にトリップする姿は、まるで『アメリ』のようだ。
ひたすら純真で、時に少女のようなあどけなささえ見せるイーさんを愛し、必死に守ろうとするフェイフォンを描く事によって、フェイフォンというキャラクターは、非常に人間らしい、憎めない性格となったのである。
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by inugami_kyousuke | 2005-08-01 21:21