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犬神狂介の【狂人日記】

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レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙

【25点】

●つまらねーとか、ショボいとかさんざん言われている作品だが…
わりとしっかり作り込んであって、好感が持てる。
おそらく、かなり低予算だったのだろう。
レクター博士が登場する、一番最初の作品である。
●この作品は、複数のタイトルが存在し、非常にまぎらわしい。
原作は『レッド・ドラゴン』。
…そう、「レクター博士シリーズ」3作目と同じである。
つまり、この作品が1回目の映画化で、『レッド・ドラゴン』は、この作品のリメイクというコトになる。
映画の原題は『マンハンター』。
公開当時、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』とイメージがカブるのを嫌って、わざわざ変えたらしいが、
なんか…このタイトルからして、ダセェっつーか、センスねーっつーか、ありきたりっつーか…良くねーよな~。
さすがに「こりゃイカン」とでも思ったのか、日本での公開時のタイトルは、『刑事グラハム/凍りついた欲望』という、更にワケわかんねーモノになってゆく。
そもそも、主人公はFBI捜査官で、「刑事」じゃねーと思うんだが…?
この安っぽいタイトルは、「2時間ドラマ」とか、「お昼のロードショー」的な臭いがプンプンする。その後、『羊たちの沈黙』がアカデミー賞を受賞したため、版元はあわてて『レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙』という、とってつけたよーなタイトルをでっち上げて、ビデオを再発売した。
原作の題名も含めると、この作品は、日本では都合5つのタイトルで呼ばれたコトになる。
作品自体とは、全く無関係の所で、これほど「使い回し」「タライ回し」された作品も珍しいのではないだろーか?
●物語としては、『羊たちの沈黙』以前の話なので、当然、クラリスは登場しない。
クラリスの前任者とレクター博士の物語である。
レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙_d0012442_21182536.jpg

by inugami_kyousuke | 2005-09-10 09:17