びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)

【15点】

●直木賞作家・京極夏彦原作、実相寺昭雄監督作品。
いしだあゆみの「ウギャウ~!」がスゴかった。
「世の中には、不思議な事などないのだよ…!」とゆータンカは悪くない。
こーゆうキメ科白って、大切だと思う。
「お前たちのやってるコトは、全部、お見通しだ~!」とか、「あの~、犯人、わかっちゃったんですけど~?」とか…。
●映画そのものの評判は、あんまり芳しくないよーだが、映像はさすがに素晴らしい!
独特の映像は『箪笥』を想い出した。
コレ…スゲー風景だけど、一体、どこなんだ!?
ホントに日本なんだろ~か?
建物も変わってるし、墓地の中の一本道(眩暈坂)も、とても日本とは思えないよーなマカ不思議な映像だった。
加えて、とても変わったカメラワークにクラクラしてしまった。
●俺は推理ファンではないので、原作は未読だが…
ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』のよーな衒学的な作品なのだろーか?
たかだか123分の作品なのに、メチャメチャ長く感じた。
前半は、かなりゆっくり語られるのに対し、後半はバタバタと駆け足で収束してしまったよーな印象が強く、非常にわかりづらい。
●原田知世の一人二役の双子は、少なくとも、この映画を見る限りでは、双子である必要を感じなかった。
せっかく「夫が行方不明で、妻が異常に妊娠期間が長い」=「妻が夫を殺害して、自分の子宮に死体を隠しているのではないか?」という見世物小屋的な設定があるのに、ソレをバーンと提示しないのは、非常に勿体なかった。
姑獲鳥のイメージ映像や、眩暈坂のスポットライトなど、意味不明かつ不要と思われるシーンも多かった。
金田一シリーズに出て来た「クスリを飲みながら、「ヨシッ、わかった!犯人はアイツだ!!」と言って、必ず間違った推理を披露する警部のよーな、物語の「説明役」がいた方が良かったのかも知れない。
田中麗奈と阿部寛の役割が、今ひとつよくわからなかった。
中禅寺敦子(田中麗奈)は「物語の説明役」っぽいけど、大して説明してくれないし…
榎木津礼二郎(阿部寛)は、それなりに面白いキャラクターなのに、ストーリーには全く生かされていないし…。
それに、京極堂=中禅寺秋彦(堤真一)のよーな人物が、無条件で榎木津の超能力を信じているのも、不思議だった。
登場人物のほぼ全員が知り合い…とゆーのも、ヘンな話だ。
しつこく月齢をカウントダウンしていたが…
一体、何のイミがあったのか、よくわからなかった。
豪華キャストと言っていい顔ぶれだが、あまりにもよく見かける役者ばかりで…ちょっと安っぽくなってしまったのは非常に残念だった。
●ちなみに、京極堂シリーズは、
1)姑獲鳥の夏 (うぶめのなつ)
2)魍魎の匣 (もうりょうのはこ)
3)狂骨の夢 (きょうこつのゆめ)
4)鉄鼠の檻 (てっそのおり)
5)絡新婦の理 (じょろうぐものことわり)
6)塗仏の宴 (ぬりぼとけのうたげ)
7)陰摩羅鬼の瑕 (おんもらきのきず)
そして、8)邪魅の雫(じゃみのしずく)…と続いているので、続編に期待したい。
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by inugami_kyousuke | 2005-12-28 19:17 | 地獄行き(それ以下)