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犬神狂介の【狂人日記】

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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

【1点】

●本広克行監督、織田裕二主演作品。
いかりや長介ががんで亡くなったため、和久さんの勇姿を見られる最後の作品となってしまった。
コレは、単に「キャストが一人欠けた」という以上に大きな意味を持つ。
「この作品の構成要素の大きな一部が失われてしまった」と言っても過言ではない。
●TVドラマの場合、テーマ音楽も重要な要素の一つだが…
映画版1作目は、登場人物の「眼」のアップが次々に写されていくモノで、非常にカッコ良かったのだが(特に、恩田すみれの「眼」のどアップはカッコ良かった!)、今回は「手」かよ!?
カ、カッコ悪ゥ~!!
そりゃ~、「鼻」とか「耳」じゃあヘンだとは思うけど…「手」のアップってのも、相当シマらないんですけど…。
コレじゃ、まるでパロディだよ~。
●「すいません。勝っちゃいました~」って、冒頭の客船を使った「演習」のエピソードは小気味良く、面白かった。
青島がなぜ一人だけ照明弾が効かなかったのか?という説明を引っ張って、
(実は、冒頭のシーンで、街頭で配られていた「耳栓」の試供品を使った、とゆーオチだったんだけど…)
ラストで犯人グループに使用した際には、さすがに耳栓をしてなかったので、キーン…!って耳が聞こえなくなってたのが笑えた!
●全体として、楽しく鑑賞出来るものの…映画としての完成度は1作目よりも、更に低くなった。
「洋梨」の駄ジャレはともかく、今回のストーリーのメインである女性キャリアのエピソードが中途半端で終わっているからだ。
おそらく、時間的な制約もあったのだろうが…フツーならば、あの女性がなぜ、あんな人になってしまったのかを描かねば、ドラマとしては完結しないハズなのである。
古いファンは、その後の青島や柳場の活躍を見て満足してしまうかも知れないが…
それ以外の人は、この時点で置いて行かれてしまうだろう。
それにしても、1作目のキョンキョンに比べて、岡村の吸血鬼はショボ過ぎだ!
実際は、犯行グループが今回のメインの敵で岡村はいわゆるカメオ出演に過ぎないのだが、彼らには、強烈な個性がないので、ど~しても、岡村の方に目が行ってしまうのである。
やっぱ、ある程度、敵は強くないと…
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by inugami_kyousuke | 2005-12-31 09:42