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犬神狂介の【狂人日記】

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初恋のきた道

【60点】

●チャン・イーモウ監督、チャン・ツィイー主演作品。
物凄くストレートなラブストーリー。
「一途に人を好きになる」という強い気持ちを見事に映像化した作品。
中国の四季折々の美しい大自然無くしては、この作品は成立しなかったと思う。
もしも、都会でコレをやったら…まず、絵にならないし、ヘタをしたら、ストーカーになってしまう。
「好きな人のために、お弁当を作ってあげる」、
そして「走って届ける」とゆーだけの話だが、「誰かのために何かをする」とゆー純粋な気持ちを、余計なモノを全て排除して、「自然と人間だけ」という、ある意味、極限状況を作り出すコトによって、浮き彫りにしている。
一応、ラブストーリーなのだろーが、「一途」「健気」「純粋」というよりは、むしろ「執念」「勝ち気」といったモノの方を強く感じてしまった。
「初恋」というほのぼのとしたイメージからは程遠く、本能に衝き動かされた動物のようにさえ見えた。
ちなみに、チャン・ツィイーは、この作品のオーディションで選ばれた、とゆーコトになっているが、もっと以前にイーモウ監督と出会っていたらしい。
ツィイーがブレイクするきっかけとなった『グリーンデスティニー』のアン・リー監督にツィイーを推薦したのもイーモウ監督だったという。
新作『SAYURI』でも、共演のコン・リーに、演技で殴るシーンで「本気で殴っていいか?」と訊かれたそーだし…
色々な話を総合すると、素顔はかなりのビッチのよーだ。
俺は、個人的には、女優はビッチでいいと思う。
ビッチでないなら、その方がいいに決まってるが、別に、ビッチであっても構わない。
別に、俺が個人的におつきあいするワケじゃないんだから。
映画として、結果を出してくれれば、ソレでいい。
by inugami_kyousuke | 2006-03-03 00:25