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犬神狂介の【狂人日記】

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吾輩は主婦である

大別すると、作家には2つのタイプがあって…
長編タイプと短編タイプに分けられる。
コレだけ聞くと、ただ単純に、長く書くのが得意か?、短く書くのが得意か?ってだけに聞こえるかも知れないが、この両者は、資質的に全くタイプが異なるのである。
もっと言うと、長編タイプは、いわゆる「大河もの」のよーな作品を得意とし、かなり大ざっぱな枠組を設定しただけで、作品をつむぎ上げてゆく。
多くの場合、セオリーやロジックにとらわれるコトなく、動物的な直感によってストーリーを創造しているように見える。
短編タイプは、理知的で構成力に富んでおり、短編を書かせると天才的な巧さを発揮するが、先の見えない長編となると、大胆で骨太な作品を書くのは苦手である。
いわば、長距離ランナーと短距離ランナーのよーなモノだ。
思うに…
クドカンとゆー人は、後者の短編タイプの脚本家なのである。
かなり、コミックとタラちゃん(クエンティン・タランティーノ)の影響を感じるが…
時間軸をいじったり、全編に小ネタをちらばめたり…
非常に技巧的な脚本を得意とする人だ。
巧い。
が、長編タイプのよーな作品を作るのは、難しいと思う。
もちろん、短編タイプの作家が、長編を書けないワケではない。
が、大抵の場合、彼らの書く長編は、「1話読み切り」の短編の集合体であるコトが多い。
従って、いわゆる「大河もの」のよーな作品は、最も苦手だし、向かないのである。
コミックで言えば…
前者は梶原一騎、後者は小池一夫、といったところだろーか?
どっちもOK…なんて作家は、そうそういない。
コミックで言えば、そんな人…
神様=手塚治虫くらいじゃないだろーか?
by inugami_kyousuke | 2006-07-09 11:14 | テレビ