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犬神狂介の【狂人日記】

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結婚できない男

阿部寛主演のコメディドラマだけど…
ストーリー的には、特に面白くもないハズなのに、結構、面白い。
なぜ面白いのか、よくわからないまま、見て来たが、どーも、女医・早坂夏美役の夏川結衣という女優さんの力で面白くなっているらしい。
この人が阿部とからむと、メチャメチャ面白いのだ。
と言っても、たぶん、そのシーンの台本を読んでも、ちっとも面白くないと思う。
ただ単に、
「ふぅ~ん、そーなんですかぁ~」
「へぇ~、大変ですねぇ~…」
とかいうごくごくフツーのセリフでしかないからだ。
そのシーンが面白いのは、役者が面白くなるように、セリフに気持ちを込めて、意味を持たせているからだ。
よく、劇団に入ると…
例えば、同じ「あっ!」というセリフでも、役者の言い方次第で、全く違う意味合いを何パターンも演じ分ける事が出来る、と言って、練習させられたりする。
『ガラスの仮面』でも、マヤが凡人には想像もつかないくらい、延々とパターンを変えて演じ続けた…とゆーエピソードがあったハズだ。
この女優さんは、ソレがメチャメチャ巧いのだ!
コメディだから、阿部との会話のモチ突きになるワケだが…
「間の取り方」と「抑揚」ひとつで、何気ない日常会話が、ココまで面白くなるとは…ホントにビックリだ!
阿部寛といえば、『トリック』の仲間由紀恵とのコンビが絶妙だが…
このボケ=阿部寛+ツッコミ=夏川結衣とゆーコンビもサイコーだ。
『トリック』のよーな、ブッ飛んだ面白さではないけど。
そーいえば、早坂先生と田村みちる(国仲涼子)は、よくマンガ喫茶でマンガを読んでるけど…
早坂先生は手塚治虫の『ブラックジャック』や『火の鳥』、星野之宣の『2001夜物語』とか、名作ばかり。
一方、みちるは大林きの子作『王家の花嫁』って…
『王家の紋章』と『悪魔の花嫁』を合体させたのか?
なぜ、みちるの方だけ?
by inugami_kyousuke | 2006-08-14 00:52 | テレビ