びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

ビロードうさぎ

ぶん マージェリィ・ウィリアムズ、
やく いしいももこ、
え ウィリアム・ニコルソン。
『ビロードうさぎ』を読んだ。

以前から、読んでみたかった絵本だ。
とゆーのも、コレは…
『フレンズ』で、チャンドラーがジョーイの彼女のために、苦労して手に入れたプレゼントの絵本だったからだ。
たしか、「子供の頃、大好きだった絵本」とゆー設定だった。

「ふぅ~ん。独りで読むんだー?」
と妻が言うので、仕方なく、音読した。

一言で言えば、「いい話」だ。
子供が飽きたり、あるいは壊れたり、古くなったりしたら捨てられる運命のオモチャたちの気持ちを、オモチャ側からの目線で描いた作品。
1922年の作品だから、古典的な名作絵本なのだろう。
シンプルな話だが、主人公=ビロードうさぎの気持ちの描写が、非常に丁寧で上手い。
絵も、単純だが、光と影を効果的に使っていて、構造力をかき立てる。

「どこかで聞いたような話だね?」と妻は言ったが、
それは、おそらく、「この作品が古典であり、その後の多くの作品に影響を与えた」コトの証ではないか?と思う。
『トイ・ストーリー』とか…

最初はふわふわで、「たいへんりっぱ」だったビロードうさぎが、ぼうやに愛されれば愛されるほどボロボロになって、みすぼらしくなってゆく所の描写は、胸にせまる。
『マイ・スイート・メモリーズ』とゆー海外TVドラマで…
母親が衰えてゆく自分の容色を憂えていると、父親がそっと「ぼくの目にうつるきみは、いつまでも出逢った頃のままだよ」と言うエピソードがあった。
老いない人はいない。
誰も、死や老いから逃れられない。
鏡の中に、現実はある。
でも、その現実に疲れたり、傷ついたりした時は、夫婦は、互いに伴侶の目を覗き込めば良い。
…とゆー話を思い出した。
「ほんとうのものって、どんなもの?」
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by inugami_kyousuke | 2008-08-09 12:11 | 文学