びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

ミスト

【71点】

スティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督作品。
『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』に続き、フランク・ダラボン監督による3本目のスティーヴン・キング原作の映画化作品。
ダラボン監督は、よっっっぽど、キングが好きなんだな~?

面白かった!

原作の『霧』は、ずいぶん昔に読んだけど、つまんなかったなー。
キングの映画化作品は、たいてい、
原作が面白ければ、映画は駄作!
映画が面白ければ、原作は駄作!
…と決まっているのだ。
両方とも名作!なんてのは、たぶん、1コもないな~。
少なくとも、今まで俺が見た限りでは。

この作品の原作は…
たしか、アンソロジー用にキングが短編の依頼を受けて書き始めたら、どんどん長くなっちまって、
とっくに締め切りを過ぎても、一向に終わらず、
結局、中編っつーか、短めの長編くらいになっちまった…って、いわくつきの作品だったと記憶している。
つーワケで、ミョ~に長いんだが、あんまり内容もなく、ただダラダラと曖昧な話が続く作品だった。
だから、「『霧』を映画化する」と聞いても、俺は全く期待などしていなかったのだ。

もちろん、この作品はB級だ。
ダラボン監督のB級映画へのオマージュが随所に見られ、愛情を感じる。
ラスト近くのシーンでは、「クトゥルーか!?」と思わせるよーな所もあったし。
ホラーなのか?SFなのか?はビミョ~なトコだが、どっちにしたって、B級には違いない。
一言で言えば、「モンスター・パニック映画」とゆーコトになるんだろーが…
しかし、この作品のテーマは、むしろ極限状況下における群集心理の描写にある。
その一点こそが、この作品と凡百のB級作品との間に明確な一線を画している、と言える。

ヒジョ~~~~~~~~~~~~~~~~~~に
後味の悪いエンディングは、著しく評価の分かれる所だが…
俺は、コレで正解だったのではないか?と思う。
逆にコレが、仮に「めでたしめでたし!」で終わっていたら、ハッキリ言って、何の意味もねーと思うのだ。
「あーコワかった~。でも、もう終わったから、良かったね~?」で終わっちまう。
「コワくて、楽しかった~」じゃダメなのだ。
おそらく、ダラボン監督は、そーしたくはなかったのだ。
自分の映画を、遊園地のジェットコースターやお化け屋敷みたいなモノで終わらせたくなかったのだ。
自らのメッセージを明確に観客に伝えて、観客がそれを確実に受け取り、鑑賞後、自分のアタマで考えて欲しかったのだろう。
非常にクレバーな監督だ。
つまり、このオチでなければ、この作品を作った意味がない。
この作品は、このオチのためだけに存在する、と言っても良い。
後味が良いとか悪いとかはカンケーない。
もう1度言う。
この作品は、コレで良いのだ。
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by inugami_kyousuke | 2008-10-12 11:02 | 地獄行き(それ以下)