びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

THE DOLL ハンス・ベルメール人形写真集

ハンス・ベルメールの『THE DOLL ハンス・ベルメール人形写真集』を読んだ。
つーか、見た。

ううっ…
コ、コレは…!!

もちろん、ベルメールは知っていた。
作品も、目にしていた。
ずっと前から。
でも…
こんな風に連続して、大量に見たコトはなかった。
んで、今回、改めて見てみると…
けっこーエグいっスね~?

ずっと「キライじゃないかも~?」と思っていたんだが、やっぱ、今後は認識を新たにした方がいーのかも知れねー。
「キライじゃねーけど、好きでもね~かも?」みたいな。

これは、異形のアートだ。
畸形の美。
あえて自然界のシンメトリーを破壊するコトによってのみ現出する、禁断の実のよーだ。
奇妙な果実。

俺の感覚だと、ここまで行ってしまうと、「美しい」とゆーより、もはや「怖い」と言った方が正しい。
白眼をむいた人形の無機質な貌や、いびつに再構成された球体関節人形は、
生々しいバラバラ屍体なんかよりも、はるかに恐ろしい。
破壊的な創造。
ページをめくりながら、不意に、ぞっとする。
ベルメールが行なっているコトは、「生と死」を、そして「美と醜」を「=」で結び、一致させる作業だ。
「芸術」とゆーよりも、むしろ「呪術」とか、「魔術」みて~だ。

かの澁澤龍彦翁が偏愛した、稀代の人形師=ベルメール。
寺山修司の世界にも通じるモノを感じた。
日本では、この手の人形と言えば、四谷シモンが有名だけど…
俺は、天野可淡くらいマイルドな方がイイなぁ~。
つーか、基本的には、生身の人間の方がイイのかもー?

ちなみに、巻末に巖谷國士がエッセイを寄せている。
本のデザインも美しい。
内容は怖ぇ~けど。
ハッキリ言って、日本の公園でコレを撮影してたら、通報されると思う。
ベルメールの前じゃ、レクター教授も伽椰子も可愛く見えるぜ~っ。
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by inugami_kyousuke | 2009-01-25 09:17 | 文学