びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

螺旋王

夢枕獏著、天野喜孝画の絵本『螺旋王』を読んだ。

コレ…正しくは、絵本ではなく、
「夢枕獏の、詩のよーな短編=『螺旋王』にインスパイアされた天野喜孝の画集」ってコトになるんだろーけど。
つまらなくはないけど、あまり面白くもなかった。
コンセプトも甘い。

『螺旋王』は、詩的な様式美に逃げちゃってるし。
何よりも、『螺旋王』とイラストが融合してねーんだもん。

イラスト、ドバァァァ~~~ッ。
『螺旋王』、ドバァァァ~~~ッ。
んでもって、また、イラスト、ドバァァァ~~~ッ。
終わり。
みたいな。

こーゆうのって…
「それぞれが、それなりの仕事をしてりゃOK」ってワケじゃねーと思うのだ。
ちゃんと噛み合ってなきゃ、ハッキリ言って、やった意味がねぇ~。
イラストの中に文字を組み込むのがイヤだったら、
せめて、交互に入れるくらい、しても良かったんじゃねーかな~?
作品としても、この『螺旋王』じゃなく、昔の『キマイラ』の短編とかの方が良かったよーに思う。
そしたら、キマイラの画集にもなるワケだし。

天野喜孝の作品としては…
ちょうど、クリムトの影響を受けてた頃の作品らしく、
金の絵具を多用している。
個人的には、天野喜孝はキライじゃないんだが…
「絵が好き」とゆーよりは、むしろ「線が好き」ってカンジだ。
いや~、この、「下描き」みたいな、煮えきらない描線が、サイコーだぜぇぇぇ~~~。
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by inugami_kyousuke | 2009-05-05 08:31 | 文学