びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

くまとやまねこ

湯本香樹実ぶん
酒井駒子え
の絵本『くまとやまねこ』を読んだ。

非常に評価の高い作品だったので、読んでみた。

くまが、親友のことりの死を克服し、再生する話。
この本は…いきなり、冒頭でことりが死ぬ。
子供の本なのに、実にショッキングな始まりだ。

非常にストレートに死が描かれている。
最終的に、くまはやまねこによって、とゆーよりは、
音楽によって救われる。
つまり、この本は、「音楽の癒し」を描いた作品なのだ。
くまにとって、ことりの死は、あまりにも辛かったので…
ただ音楽に救われるだけでなく、ついには音楽と同化してしまうまでに至る。
おそらく、くまにとって、
自ら音楽になりきるコトこそが、唯一の苦痛からの開放だったのだろう。
まるで出家のよーだと思った。
くまにとって、音楽はある意味、宗教となったのだろう。
生きる糧に。

くまはエラいなー。
ちゃんと死と向き合い、受け入れ、再び自分の人生に戻って行ったから。

非常にコンセプトのしっかりした本だ。
デザインも素晴らしい。
色も、紙質も、カンペキに計算され尽くしている。
いつも、酒井駒子の作品は、赤がワンポイントになっているんだが…
この作品では、ダークなピンクに置換されている。

ちなみに…
湯本香樹実は、「ゆもとかずみ」と読むらしい。
「ゆもとかじゅみ」じゃないんだ~?

そうだよ、くま。
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by inugami_kyousuke | 2009-05-31 10:49 | 文学