びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

猫語の教科書

ポール・ギャリコの『猫語の教科書』を読んだ。

面白かった。
そして、楽しかった。
つーか、半ば感動すらした。

猫語でも習ってみっか~?
と思って読み始めたんだが…
実際は、コレは『猫語の教科書』ではなかった。
「ポール・ギャリコ作」でもない。
この本は、「猫が書いた」とゆー設定なのだ。
つまり、正しくは、「猫によって書かれた、猫のための人生訓」=「猫が、より良い人生を送るためのHOW TO本」なのだ。

当初、この本の原稿が発見された時は、チンプンカンプンで何が書いてあるかわからず、「ひょっとして、暗号で書かれているのではないか?」と思われた…てトコは笑った。
結局、「猫が人間の目を盗んで、タイプライターで打ったため、
猫の掌では上手くキーを叩くコトが出来ず、周辺のキーを叩いてしまい、暗号のよーな文章になってしまった」とゆーオチだった。
可愛いじゃねーか。
そーいえば、ドン松五郎は、正しくキーボードを叩いてたよな~?
よくちゃんと入力出来たよなー。
犬の掌で!

んで、内容だが…
「猫がニンゲンの家を乗っ取り、ニンゲンを支配するための技術」が、こと細かく記されているのだ!
しかも、その観察眼が、とんでもなく鋭ぇ~!!
ギャリコ版・『吾輩は猫である』みてーな作品だ。

ちなみに、巻末には、大島弓子の2ページのエッセイマンガが寄せられていて…
何だか、ちょっと得した気分だ。
大島弓子は、サバロス状態の時に、この本を読んだらしい。

女たち

けっして、(くりかえしますけど)けっして、男性をおだててモノにする方法を、奥さんに使ってはダメ。うまくいくはずがないんだもの。なぜなら、奥さんは前から猫と同じ方法で、ご主人をあやつっているからです。
女たちはものすごく頭がいいから、けっして軽く見てはなりません。いうまでもなく女たちは、女につかまり征服された男たちよりもずっと賢いのです。猫が男をモノにする手練手管を、女性は同じ目的で、もう使っています。そのため、猫がご主人を陥落させるためにどんなテクニックをどう使ったのか、全部奥さんにばれてしまう瞬間が、いつか必ずやってきます。そのとき、猫と奥さんはお互いの本性を現わさざるを得ないので、猫はそのときにそなえていなくてはいけません。
d0012442_11465024.jpg

[PR]
by inugami_kyousuke | 2009-08-02 11:46 | 文学