びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

カテゴリ:文学( 199 )

精霊たちの家

イサベル・アジェンデ著『精霊たちの家』を読んだ。
クーデターにより暗殺されたチリ大統領の姪の作品として、注目を集めた作品だ。
超能力を持つクラーラとゆー不思議な少女とその家族を描いた年代記。

面白かったー。
こんな面白ぇ~小説を読んだのは、かなり久しぶりかも。
…っつっても、まぁ、「人生観が変わる」ってほどじゃねーけど。
それでも、凡百の「傑作と呼ばれている小説」なんかより、はるかに面白かったのは確かだ。

「マジック・リアリズム」とゆージャンルの作品らしい。
いーな~、コレ。
気に入ったぜぇ~!
「ワイドスクリーン・バロック」以来のヒットだぜっ。

ウィンチェスター・ミステリー・ハウスをモチーフにしてんのかと思ったが、
特にそーゆうワケでもねーらしい。
いつか、もっとじっくり時間をかけて読み直したい作品だ。
彼女は前もって自分の運命を読みとっていた。だからこそ愛のない結婚をしようと心に決めて彼を思念の力で呼び寄せたのだが、彼はそのことを知るよしもなかった。
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精霊たちの家

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by inugami_kyousuke | 2010-06-26 23:58 | 文学

詩集 孔雀のパイ

ウォルター・デ・ラ・メア著『詩集 孔雀のパイ』を読んだ。

カラーインクで印刷してあったり、
挿絵も多く、非常に凝った作りの本なんだが…
ザンネンながら、俺にはよくわからなかった。
ど~も、こーゆう、マザーグースみてーな牧歌的なのは、理解出来ねぇ~。
たぶん、趣味のいい本なんだろーけど。
やっぱ、俺には、デ・ラ・メアは小説の方がイイや~。
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孔雀のパイ

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by inugami_kyousuke | 2010-06-13 01:15 | 文学
小池一夫 作
森田曠平 画
『夢源氏剣祭文』を読んだ。

毎日新聞に1年間にわたって連載された歴史ファンタジー…
とゆーか、伝奇小説。
日本画の森田曠平が超・豪華な挿絵を担当し、好評だったらしい。

母と死別した4歳の少女いばらき(のちの茨木童子)が、父親を探しにゆく話。
白狐を母に持つ安倍晴明をはじめ、あやかしや歴史上の人物と関わってゆく。
茨木童子、安倍晴明、金太郎(坂田金時)、平将門、八百比丘尼、山姥、渡辺綱、朱天童子、俵藤太(藤原秀郷)、藤原兼家、藤原道長、源頼光、壱子(藤原道綱母=藤原倫寧の娘=『蜻蛉日記』の作者)…

楽しく読んだ。
久々の小池一夫作品だったし。
感慨深く読ませて頂いた。
でも…
やっぱ、小池一夫はコミックで読みたかったなぁ~。全10巻くらいで。
ザンネン。
コレ…コミックでやってたら、ひょっとしたら、『魔物語』や『青春の尻尾』以上に面白い作品になってたかも知れねぇ~。
(実際には、皇なつき作画で、コミック化してはいるみてーだが、未完みてーだ)
もっと化け物がウジャウジャ出て来て、仲間になったり、退治したり…ってゆー痛快な作品かと思ってたら、
どちらかとゆーと、人情や人間関係を中心に描いた作品だった。
それにしても…
「鬼に噛まれると鬼になる」って話は、初めて聞いたぜー。
ゾンビみてーだな~。


他人(ひと)の哀しみに、すぐさま反応するのは、より以上の哀しみの中に住まうからか。
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夢源氏剣祭文〈上〉
夢源氏剣祭文〈下〉

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by inugami_kyousuke | 2010-06-12 09:40 | 文学

オッド・トーマスの受難

ディーン・クーンツ著『オッド・トーマスの受難』を読んだ。
「オッド・トーマス・シリーズ」の2作目だ。

今回の敵は、「ダチュラ」と名乗る悪魔崇拝者のイカレ女だ。
コイツのイカレ方がまた…ハンパじゃねぇ~。
美しく、かつセクシーで、そして、この上なく邪悪な女。
純粋な狂気。

面白かった。
まぁ、クーンツだから、面白いのはと~ぜんなんだが。
単に「面白い」と言っても、フツーの「面白い」とは質が違うのだ。
ストーリーで面白いワケじゃねぇ~。
ストーリー自体は、「サイキック版・ダイ・ハード」みてーなカンジだ。
特に斬新でも何でもねー。

カンタンにゆーと…
この作品には、中毒性がある。
つまり、「麻薬的な作品だ」とゆーコトだ。

このシリーズは、1人称で書かれているため、読者が主人公=オッドに感情移入しやすいのだ。
それに加えて、登場人物のキャラが、全員、見事に立っている。
っつーか、もぉ、立ちまくっているカンジなのだ。
さらに、「キャラが立っている」だけでなく、
それぞれの人物が何を見て、何を感じ、何をし、
傷つき、哀しみ、喜び、怒り、恐怖し…
彼ら全ての思考や体験が、おっそろしくリアルに…
それこそ、皮膚感覚に近い感覚で伝わって来る。
「彼らが死んじゃったら、自分も死んじゃうんじゃないか?」ってくらい、リアルなのだ。
「感情移入」とゆーよりも、「シンクロ」に近い感覚だ。

コイツは…
マジで、稀有な作品だ。
なかなか、やろーとしてこんなコト、出来るモンじゃねぇ~。
ウソだと思うなら、書いてみろ。自分で。
ぜってぇ~、書けやしねーから。
俺も、随分、小説を読んで来たが、こんな作品は初めてだ。
この感覚は、「小説」とゆーよりも、むしろ「コミック」に近いかも知れねぇ~。

オッド・トーマスは、この世の誰よりも謙虚で、誠実で、勤勉で、愛情にあふれ…
そして、深く傷ついている。
オッドの人生の杯は、哀しみの色に満たされている。
まるで、修道僧のよーだ。

この作品を読む時…
人はみな、つかの間、オッドになるのだ。
そして読み終わると、みな、それぞれの人生に戻ってゆく。
何かを得て。
あるいは、ちょっとだけ、「オッド的なもの」を心に残して。
この本を読むことは、「読書」ではなく、おそらく、1つの「体験」なのだ。
サメにとって絶えず泳ぎつづけることが不可欠なように、テリ・スタンボーには愛することがどうしても必要なのだ。これは不適切なたとえかもしれないが、正確ではある。泳ぐことをやめればサメは溺れてしまうので、生き延びるには泳ぎつづけなければならない。たぶんテリも、愛することをやめたら死んでしまうのだろう。


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オッド・トーマスの受難

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by inugami_kyousuke | 2010-05-29 20:53 | 文学

花のうた

おーなり由子の絵本『花のうた』を読んだ。
うわぁぁぁ~っ、
中学生の女の子の詩みてーなのが、いっぱい…

すみません。
ごめんなさい。
無理です。
さよーなら。
お元気で。

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花のうた

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by inugami_kyousuke | 2010-05-29 20:33 | 文学

空のうた

おーなり由子の絵本『空のうた』を読んだ。
うわぁぁぁ~っ、
中学生の女の子の詩みてーなのが、いっぱい…

すみません。
ごめんなさい。
無理です。
さよーなら。
お元気で。

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空のうた

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by inugami_kyousuke | 2010-05-29 20:30 | 文学

しあわせな葉っぱ

おーなり由子の…
コレは、絵本なのか?マンガなのか?よくわかんねーけど、
『しあわせな葉っぱ』を読んだ。

ある日、アタマのてっぺんから、葉っぱが生えて来て…とゆー話。
と聞くと、カフカの『変身』みてーだけど、そーゆうシュールな話ではない。
何つーか…
教訓っぽい、っつーか。
説教くせぇ~っつーか。
俺みてーな天邪鬼には、全く向かない本だ。
コレは、もっと素直な人たちのための本だ。おそらく。

子供の頃も、
「推薦図書」なんてシールが貼ってある本は、死んでも読まなかったからな~。
意地でも、読まなかった。
「感想文を書け」なんて言われたら、一切、読まずに書いたから。
あとがきの丸うつしとか、他人の感想文の丸うつしとかすらしなかった。
全部、想像のみで書いた。いくらでも。
ったく、ろくでもねーガキだな~。
…って、俺か~?
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しあわせな葉っぱ

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by inugami_kyousuke | 2010-05-29 20:05 | 文学

オッド・トーマスの霊感

ディーン・クーンツ著、『オッド・トーマスの霊感』を読んだ。

「オッド・トーマス・シリーズ」の1作目。
クーンツにしては珍しく、シリーズものだ。
しかも、巷では「最高傑作」などと呼ばれているので、「んじゃ、久々にクーンツでも読んでみっか~?」と思って読むコトにした。

妻「そんなに面白いの~、それ?」
俺「いや、それが……!もー9割方、読み終わってるんだが、いまいちなんだよな~。もちろん、“腐ってもクーンツ”だから、けっしてつまらなくはねーんだけどさー。最高傑作ってほどじゃねーんだよな~」
妻「ダマされた?」
俺「まだ残り50ページくらいあるからなー。この後、ビックリするくらい、面白くなるとか!?」
妻「はぁ…すでに、そーゆう奇跡を願ってる状態ってワケですかー?」
俺「だよな~。ここから逆転は、まずあり得ねーよなー。まず、99%、ないと思う…」

が、結局、ついに最後まで逆転はなかった。


カンタンにゆーと、
「死者が見える」とゆー霊感を持った青年オッド・トーマスの話。
よーするに、『ゴースト 天国からのささやき』と全く同じだ。
『ギフト』とか、『デッドゾーン』とかの系譜に連なる作品だ。
「悲劇的な運命を予知し、修正しようとする」とゆー意味合いでは、『ドニー・ダーコ』や『バタフライ・エフェクト』にも似ているかも知れねー。
ハッキリ言って、この系統の作品はいっっっくらでもゴロゴロしてるので、
敢えて今さら、御大クーンツがわざわざ書く必然性があるのか?はなはだ疑問だ。

半分ほど読んだ時点で、容易にラストは予想出来た。
「イヤだなー、違う結末にならねーかな~」と願いつつ読んだが、
多少のヒネリはあったものの、基本的には、そのまんま、予想通りのオチだった。
そのヒネリにしたって…
『アグリー・ベティ』とか、『グラップラー刃牙』とかでも使われてるし、そんなに特別目新しいモンでもねーし。

つまらねー作品ではない。
キャラクターも良く描き込まれてて、みんな、生き生きしてるし。
たぶん、クーンツ以外の作家がコレを書いていたのなら、充分、納得して読んだハズなのだ。
つまり、何が気にくわねーのか?とゆーと…
ハッキリ言って、「らしくねー」のだ。この作品は。
クーンツらしくねぇ~。
いつものクーンツじゃねぇ~。
ブッ飛んでねぇ~。
コレじゃ、フツーの作家と変わらねーじゃん!!て話なのだ。
この作品を「最高傑作」と言う人は、おそらく…いつものクーンツの作風をあまり高く評価してねー人なんだろう。
「パンク一筋だったミュージシャンが、ある日、たまたま企画もののポップスを歌ったら、バカ売れしちゃった」みたいな。
まぁ、クーンツが評価されるコト自体は喜ばしーけど、
ちょっとフクザツな心境だな~。

クーンツの構想では、このシリーズは6~7部作となる予定らしい。
ちなみに、物語のラストはすでに決まっているそーだ。
1)『オッド・トーマスの霊感』 原題『Odd Thomas』 (2003)
2)『オッド・トーマスの受難』 原題『Forever Odd』 (2005)
3)『オッド・トーマスの救済』 原題『Brother Odd』 (2006)
4)未訳             原題『Odd Hours』 (2008)
このペースで行けば、もーそろそろ5作目が刊行されてもおかしくねぇ~頃だ。
だとしたら、あと1~2巻で完結となる。
時間的には、あと2~4年てトコか?
せめて、ラストくれーは、でっかい花火をブチ上げてほしーモンだぜ~。
いつ映画化、ドラマ化されてもおかしくねーくらい、キャラクターや状況が丁寧に描き込まれてるんだが…
あまりにも『ゴースト 天国からのささやき』に似過ぎてんだよな~。
まぁ、『ゴースト』は打ち切りが決定したらしーから、可能性がないとは言わねーが。
あと…
蛇足だが、再三、「宿命」とゆー単語が出て来て、
原文がどーゆう表現なのかは知らねーが、前後の文脈からすると、「運命」の方が自然なんじゃねーか?と無性に気になった。
ま、別に、どーでもイイんだが。読めれば。

「兵役でまた会おう」
YOU ARE DESTINED TO BE TOGETHER FOREVER
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オッド・トーマスの霊感

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by inugami_kyousuke | 2010-05-22 09:03 | 文学

ラブレター

おーなり由子の絵本『ラブレター』を読んだ。

人を愛する気持ちを描いた作品だ。
「あばたもえくぼ」みたいな話。
つーか、この出来損ないのドラえもんみてーなのは、一体、どーゆう生き物なんスかねぇ~!?
とても地球上の生物とは思えねーんですけど!?
バケモノっつーか…
いくら「あばた」っつっても、限度があんだろ~?みたいな。

すき

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Love Letter

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by inugami_kyousuke | 2010-05-20 22:42 | 文学
おーなり由子の絵本『モーラと私-An endless green field of hope』を読んだ。
子供の「見えない友達」の話。

あまり面白くない。
ってか、フツー。
『いけちゃんとぼく』と『ミラクル7号』を足して2で割ったよーな作品。

例によって、一切、「毒のない話」だ。
「毒にもクスリにもならない」ワケじゃなく、
クスリにはなる。
おーなり由子の作品は、「こころのクスリ」みてーな本ばっかだが、
みんな、ほんのり甘いんだよなぁ~。
ベタ甘じゃねーけど。
もっと苦くてもイイのに。
「このクスリ…たぶん良く利くと思うけど、ひょっとしたら、飲むと死んじゃうかも知れない」
くらいがイイなぁ~。俺は。
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モーラと私

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by inugami_kyousuke | 2010-05-20 22:41 | 文学