びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

カテゴリ:文学( 199 )

おーなり由子の絵本『うれしいことインタビュー』を読んだ。
たぶん、幼児向けの本だ。
ホンキでつまらなかった。
幼児の頃に読んだら…
ひょっとしたら、ハマってたのかも知れねーけど。

よーするに、「インタビューごっこ」の話。
ヒネリも何もない。
ただひたすら、動物や物にインタビューし続ける。
それだけの話。

あと…
気のせいか、猫のあつかいが悪かったよーな気がするんだけどなー。
ま、別にい~けど。
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うれしいことインタビュー
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by inugami_kyousuke | 2010-05-20 22:39 | 文学
おーなり由子絵と文
『ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記』を読めなかった。

パス!
パスパスパス!!
無理無理無理無理!!!!
「今日は何の日…」とか、
「何があった」とか、
「どう思った」とか…
ソレが1年分。
よーするに、「1年日記」だ。

おーなり由子って人は、マジメな人なんだろーなぁ、たぶん。
俺みてーないーかげんなヤツじゃなく、マジメな人だったら、
「毎日、その日の分を読んでます」とか言っちゃって、1年かけて読んだりするんだろーけど、
俺には無理だから!
他人の日記を読むくらいなら、自分の日記を書くっつーの。

にしても…
この人の本は、「善意の結晶」みてーなのばっかだよなー。
不純物が一切、ねぇ~。
「純度100パーセントの善意」。
こーゆうのって…
俺みてーな邪悪な人間にゃ~、逆に「純度100パーセントの毒」みてーなモンなんだよな~。
こんなの読まされたら、死んじゃうぜ~。
イチコロだー。
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ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記

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by inugami_kyousuke | 2010-05-19 21:55 | 文学
おーなり由子の絵本『ミルクのお茶 Girl friends’ milk tea』を読んだ。
「犬の絵本」シリーズ。

「犬の絵本」と言っても、犬の生態を描いてるワケじゃねぇ~。
アニメ版『銀河鉄道の夜』みてーに、登場人物を「擬犬化」してるだけだ。
『銀河鉄道』は、猫だったけど。
女同士の親友の話。

いい話…なんだろーな、たぶん。
俺にはよくわかんねーけど。
ミルクだらけの まぬけなお茶
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ミルクのお茶

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by inugami_kyousuke | 2010-05-17 23:11 | 文学

ねえ、マリモ

やまだけいた文
さかざきちはる絵
の絵本『ねえ、マリモ』を読んだ。

………?
ってカンジだ。
映画『ねえ、マリモ』を絵本化した作品。

なぜ「………?」なのか?っつーと、
この本のターゲット(読者)が、一体、ど~ゆう世代を想定して書かれているのか?イマイチよくわかんねーのだ。
活字もデカいし、絵も単純なので、
一見、幼児向けの作品にも見える。
が、描かれている内容は?とゆーと…
「ペットの死」なのだ。
果たして、ホントにこの作品を読んで、幼児が「死」とゆー概念を理解出来るんだろーか!?
ヒジョ~に疑問だ。
だとすると、
実際のターゲットは大人ってコトになるワケだが…
ちょっと大人が読むには、間延びしたカンジだし。
んじゃ、コレ…一体、誰が読むってんだ!?
まさか、「犬のための絵本」でもあるまいし…
ハッキリ言って、コンセプトが甘い。
「映画グッズの1アイテムとして、とりあえず出しときゃ売れんだろ」程度の志しか感じられねぇ~。


それと、やっぱ…
「愛してくれて
ありがとう」
じゃなくて、
「大好き」
だと思うんだけどなぁ~。最後は。
犬は「愛してくれてありがとう」なんて、絶対に言わねーと思うんだよな~。
この「愛してくれてありがとう」って言葉には、
「感動させてやろう」「泣かせてやろう」とゆー作り手の打算が、スケスケに見えちまってて、バカっぽいのだ。
もしも、ホントに犬がしゃべったら…
そんな客観的な意見なんかじゃなく、
もっと強い、
もっとストレートな、
ホントに純粋な気持ちを単純な言葉で伝えるハズだ、と思うのだ。
それは、
「ありがとう」
でも
「好きだった」
でもなく、
「大好き」。
この世で一番、単純で、強い言葉。
絶対、この言葉以外はあり得ねーと思う。
少なくとも、俺は。
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ねえ、マリモ

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by inugami_kyousuke | 2010-05-17 23:00 | 文学

幸福な質問

おーなり由子の絵本『幸福な質問』を読んだ。
「犬の絵本」シリーズ。
内容的には、犬の夫婦がただおしゃべりしてるだけの本だ。
問題は、その内容なんだが…

よくジェーン・オースティンの作品を称して、「全ての女性が読みたい本」と言われるコトがあるが、
この絵本も、「全ての女性が読みたい絵本」と言って良いと思う。
いわゆる「ラブラブ」ってヤツ?
『ホタルノヒカリ』や『Around40』で描かれていた、何気ない日常会話の中にある幸せ…みたいなヤツをテーマにしている。

ちなみに、もしも俺がこの質問をされたら…
かなりヤバいだろーなぁ~。
1)私がクマになってたら、どーする?
俺)とーぜん、まず、逃げるよな。
んでもって、銃を持って、殺しに行く。
で、首尾よく仕留めたら、クマ鍋かな~、やっぱ?

2)ゾウムシになってたら、どーする?
俺)ただちに殺す!
叩きコロス!!
んで、ゴミ箱にポイ。

3)大きな木になってたら、どーする?
俺)無視。
つーか、木にキョーミなんかねーので、たぶん、一生、気が付かねーと思う。

4)ネコになってたら、どーする?
俺)もちろん、末永く一緒に暮らすさー。
ちなみに、舌がザラザラしてても、一向に構わねーです。俺は~。


うっわ~、サイテーだな、俺…!!
だが、おそらく、この質問の趣旨は、そーゆうコトではないのだ。
質問者の女性が本当に訊きたいのは、
「こんなコトが現実に起こったら、どー対処するか?」などではなく、実は、
「私とあなたの2人の間に、もしも何かとんでもない障害が発生した時…それでもあなたは私を愛せるか?」
とゆー単一の質問の繰返しに過ぎないのだ。
つまり、たとえば…
1)ある日、突然、私が正気を失なって、あなたを攻撃しようとしたら、どーする?
2)私が記憶を失なって、あなたを忘れてしまったら、どーする?
3)私が動けない身体になってしまったら、どーする?
4)仕事を辞めて、完全にあなたに依存して生きるコトにする、と言ったら、どーする?
…とゆーよーな質問と同義なのだ。
従って、あくまでも相手は「私=質問者」なのであって、
けっして、クマやゾウムシや木やネコなんかじゃねーのだ。
だから、間違っても「殺す」とか「気がつかない」なんて答えちゃいけねーのだ。
よーするに、「どんだけ愛せますか?」って質問なワケだ。
この場合、「相手(女性)が答えて欲しい答えを答える」とゆーのが、正解なのだ。

もっと言うと…
ハッキリ言って、この会話に意味なんてねーのだ。
「愛してる?」「愛してるよ」「どのくらい?」「このくらい…」
みたいな。
言葉遊びっつーか、イチャイチャしてるだけっつーか。
つまり…この質問の意義は、「問題解決」にあるのではなく、
「ラブラブな会話を楽しむ」とゆー一点にのみ、あるのだ。

女性にとっては、幸せな時間なのかなー?こーゆうのが。
ま、俺にはよくわかんねーけど。
なんにも こわくないよ
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幸福な質問

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by inugami_kyousuke | 2010-05-15 14:08 | 文学

天使のみつけかた

おーなり由子の絵本『天使のみつけかた』を読んだ。
「目に見えない天使をみつける」コトによって、人生を豊かにする方法を学ぶ本だ。

趣旨はよくわかるんだが…
ちょっと天使、多過ぎじゃねーか?
もーちょっとコンパクトにまとめてくれたら、もっと完成度の高い絵本になってたと思うんだが。
あまりにも天使が多過ぎて、お腹いっぱいっつーか、
うんざりっつーか。
こーゆうのって、基本的にはキライじゃねーんだけど、
もーちょっとスマートにやって欲しいんだよな~。
むしろ「読み足りない」くらいが、余韻があってイイのだ。
書き過ぎちまうと、ダサいし、逆に作品の世界観を台無しにしちまうのだ。
ザンネン。
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天使のみつけかた

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by inugami_kyousuke | 2010-05-15 14:01 | 文学
おーなり由子の絵本『モモ My dear dog』を読んだ。
「犬の絵本」シリーズだ。
女の子と犬の話。

いい絵本だとは思う。
が…
内容が、『いぬのえいが』の『ねぇ、マリモ』にあまりにも酷似しているので、
ザンネンながら、俺はこの作品に心動かされるコトはなかった。
『ねぇ、マリモ』を知らなかったら、おそらく感動していただろう。
ちなみに、この絵本の出版は1997年で、
『ねぇ、マリモ』は2004 年の作品だから…
『ねぇ、マリモ』が、この絵本にインスパイアされて創られた可能性は非常に高いよーに思う。
まぁ、「偶然の空似」ってコトもあるかも知れねーが。
追求する気もね~し。


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モモ MY DEAR DOG

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by inugami_kyousuke | 2010-05-15 10:20 | 文学

高丘親王航海記

澁澤龍彦著『高丘親王航海記』を読んだ。

コレは、澁澤翁、唯一の長編小説だ。
感慨深く読んだ。
いわゆる貴種流離譚で…
安展、円覚、そして秋丸とゆー3人の従者を連れ、高丘親王が一路、天竺をめざす話。
『西遊記』や『水戸黄門』にも通ずるモノがある。

親王は67歳なのだが、
要所要所で、みずみずしい幼少時の思い出がフラッシュバックして来る。
それが、ミョ~にエロティックなのだ。
父親の愛人である薬子との甘美で鮮烈な記憶。
薬子は、すでに鬼籍に入って久しい。
しかし、だからこそ…
親王にとって、薬子は生涯、「永遠の女性」であり、憧れであったのかも知れない。
そして、この奇妙な旅において、幾度となく、親王は薬子に出会うコトとなる。

秋丸は、男になったり女になったり、
揚げ句の果てに、2人になったりする。
迦陵頻伽(かりょうびんが)とゆー「顔は女で、からだは鳥」とゆー妖怪が出て来るが…
ハルピュイア(ハーピー)とか、セイレーンみてーだけど、迦陵頻伽っつーのは、初めて聞いたぜー。

みーこ、みーこ、みーこ………


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高丘親王航海記

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by inugami_kyousuke | 2010-05-09 01:06 | 文学

ザ・フェミニズム

上野千鶴子・小倉千加子著『ザ・フェミニズム』を読んだ。
「著」と言っても…コレは、対談集だ。
ハッキリ言って、この本の校正は大変だったと思う。
通常、インタヴューには、テープ起こしとゆー作業が必須だが、当然、この時点で誤字脱字が発生する。
校正の段階でそれらを正さねーと、ヘタをすると、そのまま出版されてしまう危険性が高い。
が、この本の内容は結構濃いんで…
よーするに、この2人の会話についていけるだけの知識を持った人でなければ、この本を校正する事は難しいと感じた。
ある意味、校正とゆーよりも、翻訳に近い作業かも知れねー。


面白かった。
面白く、かつヒジョ~に刺激的な本だった!
何つーか…一言でゆーと、「劇物」みてーな本だ。
「毒」っつーか、「爆弾」っつーか。
もしも俺がこの本の装丁デザイナーだったら、たぶんでっかいドクロマークか放射能マークを付けてたと思う。
もしくは、大衆的なタバコのパッケージと同じデザインにして、
「この本を読むと、あなたの価値観が変わり、結婚を望まなくなる可能性があります」みたいな警告文で装丁の半分以上のスペースを埋めてたかも?

ちなみに、俺は「フェミニズム」にも「ジェンダー」にも興味はない。
んじゃ、なぜこの本を読んだか?とゆーと…
ただ、単純に上野千鶴子という人物に興味があったからだ。
んじゃ、なぜ上野千鶴子に興味があったか?とゆーと…
以前読んだ『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』とゆー本が、衝撃的に面白かったからだ。
もう、世の中がひっくり返るくらい、面白かった。
頭ン中で、原爆がバクハツしたか?ってくらい、衝撃を受けた。
んで…一体、上野千鶴子とゆー人は、どんな人なんだろ~か?と興味を持ったワケだ。

小倉-男性の方は、さっき言ったように生存を賭けられる人は貯金がない。依存を賭けられる人はそこまでの年収がないし、もうすでにリストラの恐怖に怯えている。自己保存を賭けられる人は、そんなに家事を「なんでせなあかんねん」と思ってる。ということで、全然合わないんです。で、男の人の結婚願望は、時代が変わっても、あんまり変わらない。結婚の条件は4Kと言われてます。「可愛い・家庭的・賢い・軽い-体重が」。
上野-「賢い」は、ちょっとだけ注をつけますと、自分の賢さを表に出さないほどの賢さ、ですわね。結局どれも全部含めて、「男の自尊心のお守りをしてくれる女を探してる」いう点では変わりない。ミスマッチということで言うと、保存型の人が「経済力は求めない。学歴も問わない」と言うても、それに該当する男が、今度はそういう高学歴の女を選ぶかというたら……選びまへんわな。めったに。
小倉-そこが難しい。


上野-フェミニズムという思想にわざわざ改めて出会わなくても、あるいはそういう言葉を自分が使わなくても、つまりそういうシングルの女の人は「男無用で生きていく」というか、「自分の人生設計の中に男の居場所はもうない」という人たちですよね。そうなりゃ、世の中にある女らしさのスキルというのはみんな、「男にいかに受けるか」、「男の自尊心をどうやってお守りするか」というスキルですから、「そんなスキルはもう私の人生のスキルの中にいらん!」ということになる-ということですか?
小倉-そうです。


上野-業績理論を内面化した高学歴女たちでも、私は女性性に無縁だ、という女よりは、それでもやっぱり、女として「よしよし」してもらいたい女のほうが多数なんです。
小倉-ジェンダー社会だから、それは認めます。
上野-そういう女の子たちにとって、いちばんわかりやすい上がりというのは、結婚、出産なんですよ。それにプラスアルファ「仕事を持った上で」がついてくる。


上野-女性性という言葉をもう少し幅広く定義して、「男から性的に望ましい対象として欲望されること」と言いかえてもいい。「女性性」は男社会によって与えられる価値ですから、勝手にひとりで「女らしく」なるわけにはいかないんです。

ちなみに「結婚」とは、上野千鶴子の定義によれば…
「自分の身体の性的使用権を生涯にわたって特定の異性に対して排他的に譲渡する契約のこと」となり、
「おぞましい契約」と言い切る。

「ミソジニー」
「対(つい)幻想」
「ロマンチックラブ・イデオロギー」
「クィア理論」
耳慣れない用語が、バカスカ飛び出して来て、マジでクラクラするぜぇ~。
10年くらい、じっくり反芻しねーと、俺なんかにゃ、とてもじゃねーけど、俄かに理解出来そーもねー話だ。

「…べきだ」「…べきではない」と言うのはカンタンだ。
現状への不満を訴えているだけだからだ。
『十二国記』とゆー作品の中で、「とんでもねー外道の国王を倒し、清廉潔白な理想を掲げる人物が新たに王位につく」とゆーエピソードがあった。
だが、彼が実際に国を治めてみると、理想とはほど遠く…
それどころか、かえって前王の頃よりも、世の中は悪くなってしまうのだ。
結局、何が悪かったのか?とゆーと、
「他人がやっているコトに対して、批判するコトは容易だ。が、批判するコトと実践するコトは根本的に違う」ってコトだった。
端的に言うと、「批判する人」のアタマの中には、自らの「ビジョン」が存在しない、とゆーコトだ。
それは、「現状、ココが良くないから、こーすればもっと良くなるハズだ」とゆー考え方であり、要するに現状の「修正案」に過ぎないワケだ。
よーするに、設計図を引くコトは出来ない人が、他人の設計図を盗んで自己流に修正して家を建てるよーなモノだ。
自分で設計する力がないワケだから、当然、全体を把握するコトも不可能だ。
一体、どんな家になるのか?想像もつかねぇ~。
てか、そんなモノは「理想」ではない。
他人の「理想」を引き継いで、ツギハギしながら運用してるだけだ。
そんなものは、「理想」でも何でもない。イミテーションですらない。
「ビジョンなき経営に未来はない」とゆーが、国家だって同じコトだ。
「行き先のわからない電車」に乗るべきではない。
…とゆー考えが俺にはあり、
「フェミニズムが結婚制度を否定する」事自体は別に構わないが、
フェミニズムがその先に見ているビジョンが明示されていないため、共感するコトが出来ないのだ。

上野-それには三つ理由があるんですね。「何が解放か」というのは、当事者が自己定義するしかないということ。これが解放だと人に押しつけられるのは、もはや解放ではない。だから答は人によって違う。自己決定しかない。ただし、原点は自己定義権の獲得ですね。「女とは誰か」を誰からも定義されない。あなたにとってこれが一番いいでしょう、と誰からも言われたきない。ですから、「フェミニズムは何をめざすのですか?」と問われるほど、反フェミニズム的な問いはありません。その問いを発したとき、すでにその人は、フェミニスト的ではない、ということになります。だから、「何をめざすのか?」と問われたら、「あなたにとっては何が解放ですか?」と、問い返して終わりです。そして、「それをめざすことがあなたのフェミニズムです」と言うまでです。「何をめざすんですか」という抑圧的な問いの中には、「フェミニズムの望ましい未来についての青写真」という代替案の提示を求める姿勢がある。「代替案がなければ現状を変更することもできない臆病者なのか、おまえは」と思っちゃう(笑)。
 彼らの考える代替案というのは、現実を総とっかえするようなシナリオでしょう。そのようなシナリオをメニューの中から選ぶ、という変革の理念は、システム総とっかえが可能であると信じられていた、新しい社会運動以前の旧時代的なマルクス主義までの変革思想です。いまや、システム総とっかえというのは、変革の思想としては成り立たなくなっている。システムの空洞化や、現場における実践的な組み替えなどの蓄積によってしか、変革は考えられなくなっています。それが第二の理由です。
 三つめは、新しいシナリオは、別の誰かにとっては、今度は新しい別の抑圧的なタイプのシナリオだということです。そんなシナリオの提起をしようとは思わない。


つまり…
・フェミニズムにビジョンはない。
・草の根運動的なムーブメントとして、徐々に現状を変えてゆくのが理想だ。
とゆーコトらしい。

さらに、「フェミニズムは1人1派だ」とまで言い切る。

上野-ジェンダー・カテゴリ-が解体された社会というものが、フェミニズムがめざす社会の青写真だとしても、私にはそれがどういうものか、イメージすることができません。みんなが中性的に社会ですか、としばしば聞かれるけれど。

もしも、「差別の無い世界」=「個体差の全く無い世界」だとしたら…
悪夢以外の何者でもない。
それこそ、ディストピアそのものだ。
ユニセックス。
男も女も大人も子供も、服も同じデザイン同じ色で…
全ての優劣をゼロにならす世界。
「劣」=「美的弱者」を差別しないと同時に、全ての「優」=「美」すらも無に帰してしまう思想。
容姿の優劣…
いわゆる「美醜」の区別のない世界とは、
「鼻筋が通っている」とか、「背が高い」とか、「色が白い」とか、
窮極的には、性差どころか、個体差すら無い世界を意味する。
AとBの差は無い。
「Aである」
「Bである」
とゆー区別があるのみで、
AとBの優劣の判断基準は存在しない。
生物学上、存在しているか?否か?
「1」か?「0」か?とゆー区別しかない。
没個性。
個性の否定。

フェミニズムの指向する世界が、そのよーなディストピアではないコトはよくわかった。
が、同時に代替案のビジョンもまた、存在しない、とゆーコトもよくわかった。
よーするに、ここで行なわれているコトは、
「未来をデザインすること」や「未来を提案すること」でも「未来を予想すること」でもなく、
「過去を整理すること」でしかない、とゆーコトだ。
思えば、本来、学問とは、そーゆうモノだ。
集積したデータを整理し、体系化し、仮説を立て、証明する。
それ以上でも、それ以下でもない。

俺は、このジェンダー社会に生まれ、育った人間だ。
成長過程でスリコまれた価値観は、容易に捨てられるモノではない。
「男らしさ」、
「女らしさ」、
そして、「一夫一婦制とゆー結婚制度」…

少子化、
晩婚化、
高齢化、
セックスレス…
特に、ラスト数十ページは濃度がおっそろしく濃い。
これだけのテーマを、2人の著者が語り合って、面白く読ませるコト自体がまず、スゲーと思った。
フツーつまんねーって。このテーマじゃ。
テンポの良い会話が、まるでプロの漫才のよーだ。
素晴らしい。
10年くらいしたら、も1回、読もーかな~?
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ザ・フェミニズム

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by inugami_kyousuke | 2010-05-04 10:39 | 文学
カート・ヴォネガット著
アイヴァン・チャマイエフ画
の絵本『お日さまお月さまお星さま』を読んだ。

ヴォネガットの絵本があったなんて知らなかったぜぇ~!
と思って、ワクワクして読んだんだが…
つまらなかった~!!
陳腐だ。イマジネーションが。
この程度なら、誰だって思いつく。
こんなんだったら、別に、ヴォネガットである必要は全くない。
別の作家で良かったと思うし、
あるいは、いっそ文章なしの方が、はるかに面白い絵本になったハズだ。

実は、この本は、企画モノなのだ。
チャマイエフが先にイラストを描き上げ、
ヴォネガットがそのイラストを見て、物語を付ける…とゆー企画だ。
コレは、ハッキリ言って、企画倒れ以外の何者でもない。
つーか、そもそも、ヴォネガットは、そーゆう類いの作家ではなかったのだろう。おそらく。
「スゲー面白い企画を思いついちゃったから、どーしてもやってみたかった」んだろーけど、
それにしたって、適性ってモンがあるだろ~?
どーしてもコレでやりたかったのなら、絵本ではなく、
短編集にするべきだった。
全く同じ絵に、ヴォネガット1人ではなく、複数の作家に物語を付けさせて…
5~10作品くらい、毛色の違う作品があれば、かなり面白い本になっていたと思うんだがなぁ~。
ザンネン。

アーメン。
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お日さま お月さま お星さま

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by inugami_kyousuke | 2010-02-20 09:38 | 文学