びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

カテゴリ:コミック( 51 )

細川貂々の『ツレがうつになりまして。』を読んだ。

妻が読んでいたので、ついでに俺も読んでみた。
あんまりキョーミはなかったんだが。
思っていたほど暗い内容ではなく、楽しく読めた。
何度か、俺が声に出して笑っていたら、妻に「えっ?ソレって、笑える本!?」と訊かれた。

内容はタイトル通り…
作者=細川貂々のご主人が鬱病になり、夫婦2人の闘病生活が綴られている。

よく、お笑いの人たちは、自身の不幸や悲惨な体験をネタにして、
「マイナスをプラスに昇華する」と言うが…
細川貂々が、常に自分を見失うコトなく、作家としての客観的な眼で闘病生活を観察し、
笑いに昇華してゆく姿が素晴らしいと思った。
宇宙カゼ……
おそるべし
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ツレがうつになりまして。

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by inugami_kyousuke | 2009-08-09 09:58 | コミック

東のエデン

面白かった。
「術」「殺生」「仙境」「鏡斎まいる」あたりの怪異譚が、特に。
『百物語』よりもイイかも。
わけても、「殺生」は傑作だ。
アリマス アリマセン
アレ ハ 何デスカ?
(To be or not to be
───this is the question)

コレって、
もちろん、有名な『ハムレット』の一節なワケだが…
原文は、「To be or not to be,
that is the question」だと思うんだが?
それとも、コレもまた、何か出典があるんだろ~か?

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by inugami_kyousuke | 2009-07-08 22:00 | コミック

二つ枕

タイトル通り…遊廓の話。
と言っても、色っぽい話とゆーよりは、むしろその周辺の人情噺。

どーも、初期の作品集らしく、浮世絵がしゃべってるよーな作品や、
やたらとセリフばかりの作品が多く、読み辛かった。
ザンネンながら、内容的にも、俺にはキョーミなかったなー。
兎角振袖ハ眠リタガルモノ也。
年若故、イタラヌ事多シ。
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by inugami_kyousuke | 2009-07-05 09:20 | コミック

合葬

彰義隊の最期を描いた作品。
江戸が終わり、東京となって、
ここから明治が始まる。

杉浦日向子は、自らの愛した江戸の最後を、どーしても自分の手で描きたかったのだろう。
ナント…杉浦作品は、98%が時代考証的に正しいのだそーだ。
残りの2%は、脚色と、専門家にもわからない部分なので…
つまり、限りなく正しい、とゆーコトになる。
スゲーな~。

でも…
俺は、個人的には、歴史にキョーミねーんで、あんまり面白くなかったなー。
江戸への思い入れも、特にねーし。
やっぱ、俺は、白土三平や小池一夫の方がイイっス~。
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by inugami_kyousuke | 2009-06-21 23:01 | コミック

百日紅

面白かった。

葛飾北斎とその娘、と居候(弟子)の話。
怪談あり、人情譚あり…と、非常にバラエティに富んだ内容だ。
ストーリーを楽しむとゆーよりは、江戸情緒とか、粋とか、人情とか…
そーいった雰囲気を堪能するよーな作品だと思う。

セリフが、落語のよーな江戸ことばなので、最初、ちょっと読みづらかったが、すぐに慣れた。
キャラクターが立っていて、何だか、ずっと読んでいたいカンジだ。
蒼井優主演でドラマ化してくんねーかな~?

作者の杉浦日向子って人は、漫画家と引退して、その後は江戸風俗研究家として活動した人らしい。
金庸みてーだな~。
理由は、闘病のためだったみたいだが(死後、明らかになった)。
わずか半年足らずだけど、荒俣宏と結婚していたコトもあるらしい。
やっぱ、只者じゃねぇ~なー。
おめえは頭ん中が極楽だから世話ァねえよ
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by inugami_kyousuke | 2009-06-20 08:48 | コミック

いけちゃんとぼく

西原理恵子の『いけちゃんとぼく』を読んだ。

「絶対泣ける本 第1位」だそーなので、読んでみた。
まぁ…
たしかに、コレも泣ける作品だとは思うが、
『毎日かあさん』の方が、はるかに泣けると思うが。
個人的には、イマイチだった。
つーか、ザンネンな作品だった。
しかも…
こっ、これは…!!
ロバート・F・ヤングの『たんぽぽ娘』そのまんまじゃねーかよ!?
ただ、サイバラ節で描いてるってだけで、
プロットそのものは、『たんぽぽ娘』と何ら変わらね~。
「いけちゃん」は、大きくなったり、小さくなったり、
変色したり、増殖したりするが…
チャウ・シンチーの『ミラクル7号』とカブるんだよな~。
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by inugami_kyousuke | 2009-06-20 08:16 | コミック

犬を飼う

谷口ジローの『犬を飼う』を読んだ。
第37回小学館漫画賞審査員特別賞受賞作品らしい。

妻と一緒に本屋へ行くと…
妻「まだ~?」
ものの1分と経たない内に、攻撃が始まる。
妻「まだ見てんの~?」
背後霊のよーに、俺の後ろに立っているのだ。
俺「何でひっついて来んだよ!雑誌見て来いよー!!」
妻「ヤダ。もー疲れたよ~」
俺「……………」

コレじゃ、ゆっくり本が見られねーんで…
ある日、俺は、追って来る妻に障害物を設定し、追って来られねーよーにしてみよう、と思った。
俺「あ!こんなの、あったよ~?コレも、売れたよね~!ああ、こんなのも!!」
と言って、そこらへんにある犬関係の本を、テキトーにポイポイ妻に手渡して、妻がそれを見ている間に、自分の本を見よーとゆー作戦だ。
この作戦は、見事に成功したかに見えた。
が…
この本を渡して、1分もしない内に、
妻「コレ買う!!」
と言い出した。
俺「ええっ?買うの?ど~しちゃったんだ、いきなり?コレ…谷口ジローだけど…?」
妻「いい。買うから!」
ハッキリ言って、ビックリした。
谷口ジローなんて、妻の嗜好とは真逆の作家のハズなのに…
が、この時の妻の様子が尋常ではなかったので、とりあえず買って帰宅した。

あとで妻に事情を訊いてみると…
最初、表題作の『犬を飼う』は短編だったから、店頭で軽く読んでみよう、と思ったらしい。
ところが…
読み始めた直後に、ぶわっと涙があふれて来て、視界がにじんで何も見えなくなってしまった。
コレは、とてもじゃないが、こんなの外では読めない!と判断して、購入を即決したのだ、と言う。

たしかに、スゴかった…!!
コレは、『いぬのえいが』の「ねぇ、マリモ」に匹敵する。
もしもコレを読んで、何も感じない人がいたとしたら…
人間的に、ちょっと問題だと思う。
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by inugami_kyousuke | 2009-05-06 00:01 | コミック

毎日かあさん1~4

西原理恵子の『毎日かあさん』1~4巻を読んだ。

やっぱ、サイバラはすげー!
少なくとも、このジャンルでは、他の追随を許さねぇ~。

ことに、離婚した元夫・鴨志田穣との生活は、まさに壮絶を極める。
サイバラとゆー人生は、俺の人生の10倍以上の濃度があるよーに思える。
上昇も下降も、喜怒哀楽も、愛憎恩怨も…
何もかも、フツーの何十倍も経験して来たよーに思える。

俺はただ、黙って彼女の作品を読むだけだ。
サイバラの作品の前には、ただ絶句するしかない。

が…
俺はサイバラのファンではない。
この作品も、妻が読めってゆーから読んだだけだ。
俺一人だったら、おそらく、読むコトはなかったと思う。
あくまでも、サイバラの才能も作品も認めた上で言うんだが…
コレは、俺の求めるモノじゃねーのだ。
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by inugami_kyousuke | 2009-05-04 23:53 | コミック
大島弓子の『グーグーだって猫である』第1巻を読んだ。
第12回手塚治虫文化賞短編賞受賞作品らしい。
別に、受賞作品だから読んだワケじゃねーが。

面白かった。
とゆーより、素晴らしかった。

大島弓子を読むのは、スゲー久しぶりだ。
たぶん、『綿の国星』以来だと思う。
他の作品も、何作か読んだと思うけど…
「ダメだ。こんな女の子の世界…俺にはわかんねー。戦わね~し!」
と思って、ひたすら敬遠していた。
『綿の国星』だけは、好きで、何度も読んだけど。

『グーグーだって猫である』も、実はもっと以前から、存在は知っていた。
でも、あまりに絵が今までの大島弓子の作品と違っていたので、迷っていたのだ。
今回、映画版を見るにあたって、「やっぱ、原作も読んどこ~」と思って、読んだ。

読んで正解だった。
元々、この手のエッセイ漫画とゆージャンルは、妻が好きなので、結構、俺も読んでいる。
が、この作品は、それらの作品とは、明らかに一線を画しているよーに思える。
エッセイ漫画の特徴は、
1)絵がラフである。
2)主人公(作家)の日常が赤裸々に描かれる。
3)有名作家が産休等の期間中に、描くモノと、このジャンルを専門とする作家が描くモノがある。
大島弓子も、悪性腫瘍の手術後のリハビリ中に、このジャンルに参入したよーだ。
このジャンルは、有名作家が描いたからと言って、必ずしも面白いとは限らない。
「専門の作家」たちは、それなりに覚悟をキメて描いているからだ。
「日常を赤裸々に描く」とゆーコトは、すなわち「私生活を切り売りする」コトと同義だ。
切り売りするモノがなくなれば、自ら新しく作り出してまで、切り売りを続ける。
売るモノが無くなれば、同時に、彼等の存在意義もまた消失するからだ。
単なる「ぶっちゃけ話」程度では、10年も食っていけない。
さらに一歩も二歩も踏み込んで、「えっ!ソコまで描くのか~!?」ってトコまで描かないと、作品として成立しない、実に過酷な世界だ。

が…
この作品は違った。
「有名作家のリハビリ」であったり、「余技」であったり、「ぶっちゃけ話」「暴露話」であったり…
そーしたモノではない。
フツーに「大島弓子の作品」だ。
他の作品と、何ら違いはない。
「エッセイ漫画」とゆーよりも、「随筆」のよーなカンジだ。
内田百閒とまでは言わないが…
かなり高レベルの「随筆」だ。

カテゴライズするならば、もちろん「ペットもの」に分類されるんだろーが…
この作品が、他の作品と決定的に違うのは、「視点」だ。
「切り口」と言っても良い。
通常、「ペットもの」を描く場合…
「こんなトコが可愛い!」と動物の習性を描いたり、
「ペット可愛さのために、こんなコトまでしちゃいました~!」と暴露話で盛り上げるワケだが…
つまり、あくまでも対象となるペットが「主」なのだ。
が、この作品は、大島弓子が「主」なのである。
全編にわたって猫は登場するし、様々なエピソードも紹介される。
が、描かれているのは、大島弓子自身なのだ。
大島弓子が何を考え、何をしたか?が描かれていて、猫はその話の起点に過ぎない。
哲学的と言ったら大袈裟だが、「大島弓子かく語りき」みたいな…
これは、大島弓子の、深い思索を綴った作品なのだ。
たまたま、その傍らに、グーグーとゆー猫のパートナーがいた。
そーゆうコトだと思う。

個人的には、「ウンチハイ」が面白かった。
なさいますのだ…
にゃー笑ったぜ~。
んるるっ
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グーグーだって猫である

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by inugami_kyousuke | 2009-02-16 20:27 | コミック
鈴木由美子の『ひゃほ~♪ ウニファミリー』1~7巻を読んだ。
犬モノだったんで、全くキョーミはなかったが、妻が読めとゆーので。

鈴木由美子を読むのは、久しぶりだ。
つーか、ちゃんと読むのは、『白鳥麗子でございます!』以来だ。
『オマタかおる』や『カンナさん大成功です!』も、多少は読んでるハズだけど、ほとんど印象に残ってねーし!

んで、感想は…
まぁ、面白かった。
少なくとも、鈴木由美子の代表作=『白鳥麗子でございます!』よりは、はるかに。
今後は、この作品が鈴木由美子の最高傑作となるワケだ。俺の中では。

コレは、フィクションではない。
実際に、鈴木由美子が飼っている4匹(鈴木由美子の数え方だと、4コロ)のマルチーズ一家の日常をつづったノンフィクションなのだ。
4匹とも、ちゃんとセリフを与えられ、それぞれキャラクターが描き分けられている。
性格も、話し言葉まで違うのだ。

●うに………オス。ウニファミリーの大黒柱。かなりビビリー。「おりは…」としゃべる。
●ねぎ………メス。ウニファミリーの母。おっとりしたお嬢様。「…でつのー」としゃべる。
●なす………メス。長女。ウニファミリーの切り込み隊長。「…にょろよ~」としゃべる。
●にら………メス。次女。マイペース。「…にん!」としゃべる。

最初読んだ時は、「何だよ?『チーズスイートホーム』とか佐々木倫子のマネじゃん?」と思ったんだが…
読んでいく内に、そんなハンパな作品じゃねぇ~コトがわかって来る。

まず、この作品は、友人を捨てるところから始まる。
…犬のために!
そして、マンションを出て、家を建てるのだ!
…犬のために!!
そしてナント、この家は、設計の段階から、全てが犬仕様になっているのだ。

実は、この作品は、鈴木由美子の脳が「犬可愛さ」のあまり、溶けてゆく過程の克明な記録となっているのだっ!!
ちなみに、鈴木由美子はブログもやっており、
意味不明の「ニラ語」で犬たちと触れ合う鈴木由美子の動画もUPされている。

にんのにんっ!!
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by inugami_kyousuke | 2009-01-01 00:33 | コミック