びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

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西瓜糖の日々

リチャード・ブローティガン著、『西瓜糖の日々』を読んだ。
アイデス(iDEATH)とゆー異世界の物語。
「この世界」とは、似て非なるもう1つの世界。
「あの世」とも、「天国」とも、あるいは「煉獄」とさえ思える、昏く奇妙な世界…
そこには、静謐で、物哀しい時間がゆっくりと流れている。
主人公には、名前すらない。
彼らは、たしかに生きているのだが…
まるで死者のようだ。
そして、全てが西瓜糖で出来ている。
「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家のように、この世界は、何もかもが西瓜糖で出来ているのだ。
「死のような生」を生きる人々の物語。
儚く、幽かに甘い諦念に包まれた物語だ。
『心地よく秘密めいたところ』を想い出したが、どちらかと言えば、この作品の方が、個人的には好みだった。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-30 22:37 | 文学

スラン

アルフレッド・エルトン・ヴァン・ヴォークト著『スラン』を読んだ。
超能力SFの古典だ。
これも、ワイドスクリーン・バロックらしーので、読んでみた。
どっかで読んだよーな、やや古臭い話だが…
おそらく、この作品の影響下にある作品がゴマンとあるのだろう。
コレも、突飛な話と言えば突飛な話だが、ベイリーのよーなめまぐるしさはなく、ごくフツーのSFと思えた。
個人的には、ベイリーの方が好みだ。
ラストシーンが、まるで映画のよーに美しく、鮮烈な余韻を残す。
『大いなる遺産』のよーだった。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-28 22:19 | 文学

しゃばけ

畠中恵の第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品『しゃばけ』と『ぬしさまへ』が原作、桜なんとか…じゃねぇ、手越祐也主演作品。
原作は、シリーズ6作まで刊行されている人気作らしい。
妻は、結構、楽しく見たよーだ。
でも…
俺は、ちょっと物足りなかったなぁ~。
仁吉=白沢(谷原章介)、
佐助=犬神(高杉亘)、
鈴彦姫(早乙女太一)、
屏風のぞき(宮迫博之)、
カワウソ(山田花子)…
と、『ゲゲゲの鬼太郎』並みに妖怪がウジャウジャ出て来るワリには、個々の妖怪たちの能力も描かれねーし、活躍もしねぇ~。
ミステリーとしても、おっそろしくノンタラしたテンポで、とてもヒマだった。
まぁ…
おそらく、本来、こーゆうのんびりしたテイストの作品なんだろーけど。
それにしても、おぎん(十朱幸代)は今は須弥山に棲んでいるコトになっていたが…
果たして、ホントに妖怪も須弥山に棲めるんだろ~か!?
全体的に、『百鬼夜行抄』に似ているよーに思った。
個人的には、『百鬼夜行抄』の方がイイなぁ~。
手越祐也の一太郎は、たしかにお坊ちゃまっぽかったけど、えらく健康そーだった。
母親のおたえ(真矢みき)は、半妖(ハーフ)、その息子の一太郎は、クォーターってコトになるのかな?
なぜ、妖怪たちが一太郎に仕えてるのかも、よくわかんなかったなー。
妖怪が妖怪に仕える、ってのも、ヘンじゃねーか?
第1弾ってコトは、当然、次もあるんだろーから、次は白沢とか犬神がもっと活躍しねーかな~?
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by inugami_kyousuke | 2007-11-27 00:16 | テレビ

ガリレオ

5回、6回を見た。
5回は大後寿々花、6回は堀北真希がゲストだった。
もともと、この作品の「超常現象的な犯罪を物理学的なアプローチで解明する」とゆーコンセプト自体が不自然なのだ。
無理矢理、実験室的な…実際には到底、あり得ないよーな状況設定を作り出しているワケだ。
まず、謎(犯行)があり、
次に、内海(柴咲コウ)が問題を提起し、
それを、アッサリ湯川(福山雅治)が解決する。
この一連の流れが、あまりにも速やかなので…
「謎解き」とゆー意味に於いては、全くと言っていい程、面白くねぇ~。
むしろ、変人ガリレオが、如何にして内海刑事に恋愛感情を抱くよーになって行ったか?がメインであるよーにさえ思われる。
特に、6回では、2人だけで船倉に閉じ込めれられる、とゆー体験を共有した。
どーも、城ノ内桜子(真矢みき)は、「2人の仲を取り持つ」とゆーだけの役回りのよーだ。
つまんね~の!
結構、面白いキャラクターなんだけどなぁ~。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-25 13:06 | テレビ
最近、妻が愛飲しているドイツの白ワインだ。
黒猫のラベルが可愛い。
ツェラー・シュワルツ・カッツ(Zeller Schwarze Katz)は…
「ツェル村の黒猫」とゆー意味らしい。
「黒猫がすわった樽のワインが一番おいしいワイン」とゆー言い伝えに由来する。
非常にポピュラーなワインで、どこでもフツーに売ってるけど…
何度も買っている内に、毎回、違うモノであるコトに気がついた。
まず、ラベルが違う。
ソレは、甘口とか、辛口とか…
そーゆう区別でラベルが違うのかと思っていた。
が、よくよく見てみると…
製造者も輸入者も、まるでバラバラじゃね~かよ!?
俺は5滴が限度なんで(6滴飲むと昏倒する)、サケのコトはよくわかんねーけど、
妻が言うには、「セブン・イレブン」で売ってた田崎真也ソムリエセレクトの「ツェラー・シュワルツ・カッツ ドライ・リースリング」ってヤツが、一番おいしかったよーだ。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-25 13:06 | 日々のうたかた

SP(エスピー)

4回を見た。
面白かった。
やっと、第2話が終わった!
な…長かった~!!
こんなに引っ張るんなら、映画にして下さい。
全10話で、こんなペースでやってたら、エピソード4とか5までしか描けねーと思うんスけど~?
『シグルイ』みてーだな。
ピィィィィィーーーーーンンンンン………!!
とゆー井上(岡田准一)の特殊能力は、面白い。
でも、今回の敵グループは、軍人とかゆーワリには、素人っぽかったなぁ~。
「1%を0%にしたいか?」とか、ましてや「2%にしてやるよ」なんて言わねーだろ、フツー!?
最初、傭兵か何かかと思ったんだが、どーも、タダの軍隊マニアだったんじゃねーか?と思えて来た。
逃走経路も確保出来てなかったっぽいし!
しかし、せっかく、3話連続で作ったってのに…
最終話がダイ・ハードもどきで終わっちまったのは、非常にザンネンだった。
1話のヘナチョコナイフ男もそーだったけど、この作品、アクション自体は基本的にソフト路線なんスね~?
今回のエピソードは、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の冒頭シーンとカブってた。
犯人を1人ずつ確保してゆく…ってのは、まさにそのものだ。
井上の特殊能力は面白いけど、あまりにもスーパーマンになり過ぎないよーにお願いいします。
笹本(真木よう子)は、初回の印象はサイアクだったんだけど…
何か、だんだんイイ女に見えて来たかも?
結局…
ラスボスは首相ってコトなのか!?
『プリズン・ブレイク』みてーだな~。
つづく。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-25 12:48 | テレビ

SP(エスピー)

3回を見た。
面白かった。
でも…
つづく。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-25 11:09 | テレビ

SP(エスピー)

2回を見た。
面白かった。
でも…
つづく。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-25 11:07 | テレビ
『ファイナル・デスティネーション』シリーズの4作目の製作が決定したらしい。
やっぱ、続くのか!!
監督は、2作目と同じ…『セルラー』『スネーク・フライト』のデヴィッド・R・エリス監督となるよーだ。
1)飛行機
2)ジェットコースター
3)ハイウェイ
…と来て、今度は一体、どこが舞台となるんだろーか?
また、原題はすべて『ファイナル・デスティネーション』だったのに、邦題は
1)ファイナル・デスティネーション
2)デッドコースター
3)ファイナル・デッドコースター
…となっているが、今度はどーする気なんだろーか?
『デッドコースター2』?
それとも、『ファイナル・デスティネーション4』か?
ど~せなら、今回も、ちょっとヒネった楽しいタイトルを考えて欲しいっス~。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-24 19:57 | ゴシップ/新作情報
【30点】

パトリック・ジュースキントの『香水 ある人殺しの物語』が原作、『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァ監督作品。
面白かった。
147分とゆー長さを、全く感じなかった。
稀代の香水調合師にして、大量殺人犯=ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)の数奇な半生を描いた作品。
前半の、グルヌイユ誕生~生い立ちの部分は、『チャーリーとチョコレート工場』や『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を想わせる出来で、個人的には非常に楽しめた。
グルヌイユに関わった人間が、ことごとく死んでゆく…とゆー演出も、やや過剰だが面白かった。
ダミアンかよ!?みたいな。
が、一転して、中盤からは、グルヌイユが殺人鬼となって、どんどん殺し始めるので、かなり引いてしまった。
『ヘンリー ある連続殺人鬼の記録』を見ているようだった。
「目的があるから、殺す。殺したいから殺してるワケじゃない」とゆーグルヌイユは、ある意味、純粋なのかも知れないが…
どんなに崇高な目的のためであろうと、手段を選ばない方法論は間違っている。
この論理は、グルヌイユという殺人鬼の口から発せられればウソくさく聞こえるかも知れないが、実は、ごく日常的に使われているモノだ。
つまり、「目的のためには、多少の犠牲は仕方がない」とゆー理屈だ。
この考え方は、よーするに、「結果が全て」とゆー考え方に等しい。
もっと言うと、「求める結果が得られるならば、どんな手段を使っても(どんな犠牲を払っても)良い」とゆー、違法行為や背徳行為を自己正当化するための考え方に過ぎない。
犯罪は、どこまで行っても犯罪だ。
つまるところ、グルヌイユという人物は、結局、「ヒト」として生きなかったのだと思う。
超人的な嗅覚と、特異な環境が、彼を「ヒト」として生きる事を許さなかった。
おそらく、彼は「イヌ」に近い存在だったに違いない。
すなわち、グルヌイユにとって、「匂い」こそが全てだったのだ。
「犬は、人間の1万~1億倍の嗅覚を持つ」と言われている。
犬は、たとえ目で確認していても、最終的に匂いをかいでみないと納得しない。
犬にとって、嗅覚こそが、最も信頼出来る感覚なのだ。
グルヌイユにとって、世界は全く違って見えていたに違いない。
ソレは、犬の嗅覚地図のような、奇妙な世界だ。
「グルヌイユは、いい匂いと悪い匂いを区別しなかった」とゆーのは、そーゆうコトだったのだ。
公開時、話題となった「750人のエキストラによるラブシーン」は、騒がれたほどエロティックなモノではなかったよーに思う。
どちらかと言うと、「コレ…撮影はタイヘンだったろーなぁ~?」などと考えながら見てしまった。
・嗅覚異常
・体臭がない
・(体臭がないから)ヒトも、そして犬ですら、グルヌイユが忍び寄っても全く気付かない
・香りが人を支配する
・窮極の香りは、催淫効果を生み、更には、「全て自分の中に取り込みたい」欲求を催す
といった特異な設定やロジック、飛躍が全編にちりばめられており、興味深かった。
個人的には、中盤、一方的にグルヌイユが殺し続けるのではなく、捜査側との駆け引きがあったら、もっとストーリー的に楽しめたよーに思う。
そして、俺が予想していたオチは、あのよーなモノではなく…
グルヌイユは、反・グルヌイユ、すなわち、「嗅覚のない人物」によって殺害される、とゆーモノだった。
調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)によって語られた古代エジプトの香料の伝説は…
「13番目のエッセンスの正体は、人間の体臭だった」とゆーオチかと思ったんだが。
グルヌイユは、13人の処女のエッセンスを抽出、調合し始めやがって…
しかも、美人限定っつーのは、ちょっとヘンだろ~?
アレのお陰で、エジプトのエピソードがムダになっちまったじゃねーかよ!
ハリー・クレッシングの『料理人』の香水バージョン、みたいな作品。
一言で言うと…(ストーリーテリング的にも)奇妙な作品だった。
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by inugami_kyousuke | 2007-11-24 10:42 | 地獄行き(それ以下)