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犬神狂介の【狂人日記】

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ブレアウィッチ・プロジェクト

【1点】

●俺は、全くコワくなかった。
夜の森に入った実体験があったり、この映画に感情移入出来る人にとっては、死ぬほどコワい作品かも知れないが…。
「んじゃ、コワくなかったんなら、1人で森で一晩過ごして来いよ~!」と言われたら…ぜってぇ~、断わる!冗談じゃねぇぞ、ゴルァ!100万円もらったってゴメンだっつーの!!俺は、もう
一生、森には行かね~んで…!!
●いわゆる「スマッシュヒット」した低予算ホラー。
パート0と2の企画が同時にスタートしたはずだったが、どうやら0の方は消滅したらしい。
作品としては、アイデア先行型なので、見終わると「な~んだ…!こんなモン?」となってしまう。
既にタネ明かしをしてしまった手品の続きをやるよーなもので、この手の作品の続編を作るのは、非常に難しい。
そもそも、インターネットから人気に火がついたというが…悪い作品ではないものの、大ヒットするよーなモノでもない。
『氷の微笑』もそうだったが、アメリカではたまに、ワケのわからない作品がヒットしてしまうコトがある。(『氷の微笑』の場合は、たしか「差別問題」で論争に火がついたのがヒットの要因と
なった、と聞いたが…日本人の俺には、いまいちピンと来ねぇ~です)
●ま、作品自体の価値はともかく、この作品のヒットこそが、今のホラーブームのきっかけを作ったワケだから、そーいった意味での功績は大きい。
つまり、「ホラー映画は低予算で還元率が高い」と再認識させたのである。
●んあ~、そーいえば…俺の記憶が正しければ、たしか、この作品には、「台本」がなかったハズだ。
俳優は、そのシーンの状況説明が書かれたメモを渡されるだけで、セリフすらなく、すべてのセリフは俳優のアドリブであり、ストーリーは存在せず、「極限状況」に放り込まれた役者たちの「素の反応」の連鎖が導く「必然」のみが、この作品の筋書きを決定した…と聞いた。
見た目以上に実験的かつ演劇的な作品なのである。
…とゆー全てを知った上でなお、評価を変える気は、毛頭ねぇ~んだケド…
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by inugami_kyousuke | 2005-06-20 21:38