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犬神狂介の【狂人日記】

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ワンス・アポン・ア・タイム・イ ン・チャイナ/天地争覇

【85点】

●3作目。
「獅子舞い大会の巻」。
「エッ!なにゆえ、獅子舞い~!?」と思うが、獅子舞いだから獅子舞いなのである。
理由なんかねぇ~。
日本で言えば、「ケンカ神輿」みたいなモンなんだろーか?
たぶん、スゴい事をやってんだろーけど…。
殴り合いのケンカが、いつの間にか、しりとり合戦になってた…!みたいな。
●内容も、カンフー映画における永遠のテーマ=「町道場どうしの勢力争い」である。
てか、もう3作目ともなると、はっきり言って、好きなヤツしか見てねーと思う。
小説でも、本当に素晴らしいのは1作目だけで、続編がそれを越えるコトは基本的にない。
そもそも、読者は素晴らしかった1作目の雰囲気にもう1回浸りたい、とか、「その後の話が知りたい」とか…ってだけだったり、よーするに、ストーリーなんて、何だってイイのである。
フェイフォンと、イーさんと、それからフーがいれば、それでいいのだ。
●学園もののコミックで、季節は巡ってゆくのに、何年経っても学年は変わらないよーなモンである。
ギャグ漫画でも、ツッコミ役がボケ始めると、その作品はもう長い事はない、と言うが、同じコトだ。
結局、ある特定の人間関係が「イイ」のであって、その関係が崩れてしまうと、作品世界も同時に崩壊する、というワケである。
現実では、ヒトは歳をとるし、人間関係はどんどん変化してゆく。
だからこそ、人は、フィクションという、時の止まった「琥珀の中の世界」に惹かれるのかも知れない…
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by inugami_kyousuke | 2005-08-03 22:00