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犬神狂介の【狂人日記】

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レイクサイド マーダーケース

【2点】

第134回直木賞受賞を受賞した(受賞作品は『容疑者Xの献身』)東野圭吾原作、役所広司、薬師丸ひろ子主演作品。
豊川悦司が、冷血な進学塾の講師を演じている。
結論から先に言うと、面白くなかった。
実は、連ドラの『白夜行』も見ていたのだが、そっちの方も、面白くなかった。
てか、両方とも、同じだった。
よーするに、「犯罪者をかばい合う話」だ。
推理と言っても、「犯人当ての思考パズル」ではなく、「犯罪を隠蔽しようとする人々の心理を描いた人間劇」だ。
つまり、いわゆる探偵側から描いた作品ではなく、犯人側から描いた作品だ。
どーゆう理由で犯行に至ったか、とか、どーしてかばってやるのか、とか…そんな人間関係の話が延々と続く。てか、ソレが全てだ。
そして、「犯罪を肯定しているワケではない」というメッセージとして、ちゃんと、ラストは「犯罪はワリが合わない」とゆー不幸な結末が用意されている。
が、個人的には、「最終的に、犯罪者が裁かれない」という結末自体が好きになれない。
それに…コレだったら、俺はパトリシア・ハイスミスの方がいーんで。
たぶん、今後、俺がこの原作者の小説を読む事はあるまい。
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by inugami_kyousuke | 2006-04-16 12:45