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犬神狂介の【狂人日記】

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ザ・フォッグ(1979)

【2点】

ジョン・カーペンター監督作品。
ごくフツーのB級ホラー。
ってか、王道?
名作ってほどじゃない。
でも、やってると、つい観ちまう…
おかげで、何度観たコトか!
B級映画は、B級グルメみたいなモンで…
決して、ご馳走ではない。
安っぽいんだけど…
あとを引く駄菓子みたいなカンジで、憎めない。
ラストにかけて、意味もなくたたみかけてゆく手法はキライじゃないかも?
ちなみに、都心で暮らしていると、霧に恐怖は感じないかも知れないが…
山などで、特に夜間の濃霧は、非常に危険だし、恐ろしい。
ソレは、「白い闇」なのだ。
一旦、霧に包まれてしまうと、目を開けていても、「白い闇」しか見えない。
「黒い闇」すら、見えないのだ。
よく、「一寸先は闇」などと言うが…
ホンの目の前、1cmさえ、何も見えない。
当然、自分の足元さえ見えないから、今、踏み出した足が、ちゃんと地面に着くかすら、わからない。
1歩先は、千尋の谷かも知れない。
しかも、霧の移動速度は、よーするに、風の速さと同じだから、気がついた時にはもう遅い。
その上、霧に包まれた光景とゆーモノは、ホントに地獄のよーに見える。
『ブレアウィッチ・プロジェクト』でも、リアルに山や森のコワさを知っている人と、そうでない人では、感じる恐怖が異なる…と書いたと思うが、霧も同様だ。
スティーヴン・キングも、『霧』とゆー中編を書いているが、やはり、「霧の中に何かいる!」とゆーコンセプトだった。
見えざる恐怖…
結局、コレが、一番コワいのだ。
ザ・フォッグ(1979)_d0012442_10111644.jpg

by inugami_kyousuke | 2007-01-08 10:12