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犬神狂介の【狂人日記】

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虹の女神 Rainbow Song

【4点】

上野樹里主演作品。
岩井俊二プロデュースだけあって、非常に岩井作品に似ていた。
ストーリーとしては、ヒジョーにつまらなかった。
恋愛モノにあまりキョーミのない俺には。
よーするに、友達のストーカーを愛してしまった女の子の話。
少なくとも俺は、男女どちらにも感情移入出来なかった。
どちらかとゆーと、女側の目線から描かれていたよーに思うが、なぜあんなダメ男を愛してしまったのか?俺には、全く理解不能だった。
そもそも、何が「虹の女神」なのか?
何が「Rainbow Song」なのか?
虹はともかく、「女神」の方は、描写不足だったよーに思う。
ストーカーもそうだが、8歳サバ読みの押しかけ女(相田翔子)のエピソードに至っては、あまりにも特殊だし、クド過ぎねーか?
言いたいコトはわかるけど…
このストーリーだったら、過去の上野樹理のシーンが、もっと光り輝いてねーと効果が半減してしまう。
『ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド』もイマイチだったし!
もしもコレで、蒼井優の役がなかったら、かなり悲惨な作品になっていただろう。
何にせよ、個々のエピソードが暗く、特殊過ぎて…
全体的に暗~い作品になってしまった。
別に、悲しくても、暗くてもいーけどよ~…
もーちょっと、思い出はキラキラしてていいんじゃねーかなぁ~?
よくよく考えて見ると…
結局、ど~してもあのダメ男と俺自身を重ね合わせるコトが出来ねーため、女側に感情移入しなくてはならないのだが、
俺には、あんなヤツを愛せないので…
とてもじゃねーけど、感動なんか出来なかった。
そもそも、あのアヤシげな店で、あのバカ男は、なぜ上野のために手を上げなかったのか!?
たとえその気はなくても、友達なら、手を上げるだろ~、フツー?
挙げ句の果てに、酔っ払ってプロポーズして、「女を感じない」だぞ!?
あまりにも、ヒド過ぎねーか?
ぜってえ~、あの場で、一度、蹴り殺しておくべきだった。
男として…
とゆーよりも、人間としてダメなんじゃねーかと思う。
まぁ、ダメなところも、みんなひっくるめて好き…ってコトなんだろーけど、ダメ男好きにも程があると思うんだが。
この映画は、全編、ダメ男の回想なワケだが…
こやつ、この後の人生、一体、どーやって生きて行ったのだろうか?
上野を「女神」と認識した時点で、上野は既にこの世にいないのだ。
一生、この思いを引きずって生きてゆくのだろうか?
それとも、美しい思い出として割り切って、自分の人生を生きてゆくのだろうか?
何にせよ…
上野が受けた唯一のプロポーズはアレだったのだろうし、
ひょっとすると、唯一のキスがアレだったかも知れない。
2人は、タダの一度も付き合ったコトはねーワケだし…
上野の生涯って、一体、何だったんだろーか?
そう思うと、とてもじゃねーけど、感動なんか出来ねぇ~。
一体、この話のどこらへんに感動出来るのか、教えてもらいてぇ~。
結局、「人と人の気持ちのすれ違い」がテーマだったのだろーけど…
肝心の「で、結局、何が言いたいのか?」って部分が何一つ描かれていない。
つまり、投げっ放し…つーか、メッセージ無し、なのだ。
いいんスか?コレで~?
虹の女神 Rainbow Song_d0012442_17232055.jpg
虹の女神 Rainbow Song_d0012442_172357.jpg

by inugami_kyousuke | 2007-06-09 23:41