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犬神狂介の【狂人日記】

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幸せの1ページ

【80点】

ウェンディ・オルーの児童書『秘密の島のニム』が原作、監督と脚本は、ジェニファー・フラケット&マーク・レヴィン(普段は、夫婦でそれぞれ脚本家をやってる人たちらしい)、アビゲイル・ブレスリン主演作品。

原題は、『Nim's Island』。
『ニムの島』とゆータイトルの通り、あくまでもニムが主役だ。
アビゲイル・ブレスリンて、「どっかで見たコだな~?」と思ってたら…
なんと!『リトル・ミス・サンシャイン』のコだったんだ~?
あまりにも違い過ぎて、さすがにわかんなかったぜ~。
『リトル・ミス・サンシャイン』の時は、たしか、眉毛がなかったよなー?
腹も出てて…カンペキ幼児体型だったし。
それにしても…
このコの笑顔はいいなー。
たぶん、天性のモノなんだろーけど。
監督は、「オーディション会場に入って来た瞬間、彼女に決めた」と言っていた。
そして、「脚本の段階で、すでにニムの人物像は完璧に出来上がっていた。にも関わらず、アビーが演じた途端、アビーがニムになった」とも。
本当に、圧倒的な存在感を持ったコだ。

が、それ以上に、ジョディ・フォスターが素晴らしい。
別の女優だったら、間違いなく、もっとフツーにつまんねー作品になっていただろう。
つーか、そもそも、ジョディ・フォスターじゃなかったら、ぜってぇ~見なかったと思う。
「この人が出てるんなら、見たい」と思わせる、数少ない俳優の1人だ。
この数年…
ジョディ・フォスターは、明らかに「母性」をテーマに出演作をチョイスしている。
もちろん、それは、彼女自身が母親となった事と無関係ではあるまい。
アレクサンドラは、ニムの母親じゃねーけど、「母性」とゆー意味では同じなのだ。

この作品のDVDには、特典映像が満載で、けっこ~楽しめる。
アレクサンドラが、モビールのくじらに呑まれるシーンは、ド迫力だったぜ~!
撮影時には、ニムの友達は動物たちだけでなく、
アリスやハックルベリー・フィンや海賊といった想像上の友達もキャスティングされていた。
また、アレクサンドラのオカマのエージェントも登場する予定だった。
つまり、これら4人のシーンを撮影までしといて、公開時には、バッサリ全てカットしちまったワケだ。
この判断は、正解だったと思う。
想像上の友達は、アレックス・ローバー(ジェラード・バトラー)だけでイイのだ。
自然児のニムはたくましく、現実的に野生動物が友達、
ヒッキーのアレクサンドラは、非現実的かつ創造性を象徴するアレックス…
とゆー対比が、ストーリー的には正しいのだ。
アシカのセルキー、ペリカンのガリレオ、ウミガメのチッカ、トカゲのフレッド…
ドリトル先生並みに、動物たちが大活躍する。

この話は、アレクサンドラの視点から見ると、『ペネロピ』みたいな話になる。
ある日、ヒッキーのアレクサンドラが冒険の旅に出て、ついに「幸せの1ページ」を開く…とゆー話だ。
ホントは、アレクサンドラが島に着いた後のニムとの関係や、ジャックが戻って3人になってからの話も見てみたかったんだけど…
ま、ソレは「自分で想像しろ」ってコトなのかなー?
ア~~~!!
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by inugami_kyousuke | 2009-03-01 23:07