びぶりお・まにあの詩


by inugami_kyousuke

ニキータ

【82点】

●女性版『レオン』のよーな作品。
美しい映像と、「張りつめた緊張感」がたまらない。
個人的には、かなり好きな作品だが、周囲の感想を訊くと、『レオン』と比べて、なぜかかなり低い。
興行的にも、ちょうど公開時期が『ターミネーター2』と重なり、存在がかすんでしまった。『T2』のサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)のぶちギレっぷりは、マジで映画史に残るよーなド迫力だったから、仕方ないとは思うが…。
●この作品が他の女性版のアクション映画と決定的に違う点は、主人公の暴力性が彼女の「個性」の一部として描かれている点だろう。
フツー、主人公の暴力性は「正義観」であるとか「使命観」といった価値観によって正当化されている。言うまでもなく、視聴者の「共感」を得る為だが、現実には、「暴力」はどんなに「いいわけ」をしようと、どこまで行っても「暴力」でしかない。
だが、この作品は違う。
主人公にとって、「暴力」は「自我の一部」であり、言葉と同じくらい日常的な「自己表現の方法」なのである。つまり、その暴力性は、一切の「いいわけ」なしに、「そういう人間」として描かれる。この潔さは見事としか言えない。
つまり、観客は主人公の「野生」や欠点を全てひっくるめて、「素」のニンゲンとして認め、愛する事を迫られるのである。
●ニキータは、猫のような「自由」と「個性」の持ち主で、いわばリアル「キャットウーマン」のような存在なのである。
アンヌ・パリローの野良猫的なルックスも役柄にピッタリだった。
コレがハリウッド映画だったら、もっと骨太のいかつい女優を起用していたんだろうな~、と思う。でも、ソレじゃあ身もフタもねーでしょ~?
●個人的には、「ホラ、料理!」と言って、ニキータが好きな男にツナ缶を白い皿の上でカンッ!とひっくり返すシーンが、なぜかスッゲー大好きだ…!
(※妻チェックによると、ツナ缶ではなく、ラビオリだったらしい)
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by inugami_kyousuke | 2005-06-17 21:46 | 地獄行き(それ以下)